POCO F9 Ultra:レビュー。Boseサウンドだけでなくカメラも楽しめるスマホ

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今回は、今年のハイエンドスマホの中でもひときわ個性的な1台「POCO F9 Ultra」をお借りし、実際に2週間使い込んでみた。

本機はハイエンドらしい高性能SoCを搭載するだけでなく、BOSE監修のサブウーファーを内蔵する点が大きな特徴だ。これまでXiaomi端末の弱点とされがちだったスピーカー性能に、大きくメスを入れた意欲作といえる。

実は、このサブウーファーは先代モデルにも搭載されていたものの日本では未発売だった。
そのため、日本市場では今回が待望の“高音質スマホ”の初登場となる。

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目次

POCO F9 Ultraの特徴

  • Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載
  • 描画専用チップ「VisionBoost D8」を搭載
  • 国内初の2.1chサウンド(Sound by Bose)
  • 大画面「6.9インチ」と超高リフレッシュレート「185Hz」
  • 約2億画素メイン+光学5倍望遠+超広角
  • IP68の防水・防塵性能
  • OSは「Xiaomi HyperOS 3」
  • 8050mAhの大容量バッテリーを搭載
  • 100Wの有線およびワイヤレス充電に対応
  • おサイフケータイ(FeliCa)には非対応

POCO F9 Ultraのボディ

大型ボディの背面上部には、存在感のあるカメラバンプを配置。トリプルカメラに加え、フラッシュライトやBOSE監修の「1620サブウーファー」を搭載する。スマートフォン単体で2.1chの立体的なサウンドを楽しめるとうたっている。

今回試用したのは、「ダークチェリー」と呼ばれるカラー。落ち着いた色合いが上品な雰囲気を醸し出しており、シックな佇まいが印象的だ。

ボタンの配置は、一般的なAndroidスマートフォンと同様だ。近年の端末で採用例が増えているカメラ専用ボタンや、AIアシスタントを呼び出すショートカットボタンは搭載していない。

POCO F9 Ultraは、USB Type-Cポートを搭載。USB 3.2に対応しており、高速なデータ転送が可能だ。
映像出力にも対応する。

巨大で美麗なディスプレイ

POCO F9 Ultraは、1200×2608ピクセルの解像度を持つ6.9型ディスプレイを搭載。有機ELパネルを採用し、ピーク輝度は最大4500nit、リフレッシュレートは最大185Hzに対応する。

大画面ならではの迫力に加え、有機ELパネルによる鮮やかな色表現も魅力だ。
動画視聴やゲームはもちろん、日常的なコンテンツの閲覧も快適に楽しめる。

ベゼルの太さは標準的〜細めの部類。

屋外での視認性も良好。直射日光下でもカメラアプリのプレビューが見やすいため撮影がしやすかった。

本体サイズ

左からarrows Alpha2、POCO F9 Ultra、Galaxy S26だ。

iPhone 18 Pro(6.3型)と比べると下記の通り。本体サイズはかなり大きいことがわかる。

特徴的なカメラバンプは、実はXiaomiがパイオニアであるある。

iPhoneとの大きな違いは、カメラレンズひとつひとつが突起していない点。レンズが破損する可能性も必然的に減る。

トレンドをおさえつつ望遠カメラやサブウーファーを載せているデザインは個性的で良好だ。

指紋認証が爆速で安全

POCO F9 Ultraは、超音波式の画面内指紋認証を採用する。

光学式と比べて認証速度が速く、スムーズにロックを解除できるのが特徴だ。

セキュリティ面でのメリットもあり、指紋の読み取り時にセンサー部分が発光しない点も魅力といえる。

インカメラを利用した2D顔認証にも対応する。

立体感が魅力なBOSEコラボスピーカー

POCO F9 Ultraの大きな特徴のひとつが、BOSE監修のサブウーファーを搭載している点だ。

実際にいくつかの楽曲を再生してみると、音の厚みや広がりに驚かされた。これまでのXiaomi端末もステレオスピーカーを採用していたものの、音の広がりには物足りなさを感じていた。

それだけに、POCO F9 Ultraでここまで豊かなサウンドを楽しめるようになったことには、驚きを隠せない。

イヤホンジャックは非搭載。

10倍望遠まで実用的なカメラ

POCO F9 Ultraは、超広角・広角(1倍)・望遠(光学5倍)のトリプルカメラ構成を採用する。

デジタルズームは最大100倍に対応し、幅広い撮影シーンをカバーする。

POCO F9 Ultraは、ライカとの共同開発モデルではないため、カラーフィルターなどの独自機能は控えめだ。

一方で、必要な撮影機能はひと通りそろっており、シンプルで扱いやすいカメラシステムに仕上がっている。

光学5倍望遠カメラを活用し、光学10倍相当のズーム撮影にも対応する。

POCO F9 Ultraで撮影した作例

POCO F9 Ultraは、適度に鮮やかさを加えつつも、自然な色味を保っている。

スマホカメラに求められる、鮮やかさと自然さのバランスが取れた写真に仕上がる点が好印象だ。筆者好みの画作りである。

望遠撮影で実用的な画質を維持できるのは、20倍前後まで。晴天時であればまずまずの画質で撮影できる。

200MP撮影モード

メインの広角カメラには、センサーのポテンシャルを最大限に引き出す200MP撮影モードを搭載。

撮影には3〜5秒程度かかるため、動体の撮影には不向きだが、風景などを高精細な写真で残したい場合には重宝するだろう。

左が200MP撮影モード。

200MPで撮影しておけば、後からトリミングしても高い解像感を維持しやすい。5倍望遠カメラも備えるPOCO F9 Ultraだけに、このモードを積極的に使う場面は限られるかもしれない。

それでも、200MP撮影の実力をしっかり確認できたのは収穫だった。

夜景

夜景においても十分な解像感と自然な色合いの写真が撮影できた。特に露出が高すぎるわけでもなく、非常に綺麗だ。

iPhoneと画質の比較

iPhone 18 Proと撮影画質を比較してみた。掲載写真は左がPOCO F9 Ultra、右がiPhone 18 Proで撮影したものだ。

色づくりには明確な違いが見られた。POCO F9 Ultraは、色鮮やかで華やかな仕上がりが特徴的だ。一方、iPhone 18 Proは、鮮やかさを強調しすぎず、比較すると落ち着いた色味に仕上がっている。

両機種の価格差が6万〜8万円程度あることを考えると、POCO F9 Ultraのカメラ性能は非常に優秀だ。

iPhone 18 Proに引けを取らないどころか、撮影シーンによっては、POCOのほうがきれいだと感じさせる写真に仕上がる。価格を踏まえれば、十分に高く評価できるカメラ性能といえる。

その他

先日、動物園を訪れた際に撮影した写真がこちら。

光学5倍望遠を活用することで、遠くにいる動物も手軽に高画質で撮影できた。

ライブや旅行、観光など、遠くの被写体を撮影する機会が多い人にとって、ポケットに収まるスマートフォンでこれだけの望遠撮影ができるのは大きな魅力だろう。

専用のカメラを持ち歩かなくても、印象的な瞬間をしっかり写真に残せる点は、POCO F9 Ultraの強みといえる。

HyperOSを搭載

OSにはHyperOS 3 for POCOを採用した。これまでのPOCOスマホのOSからはアニメーションのスムーズさが明確に向上している。

通知センターとクイック設定パネルは独立したUIとなっている。

信頼できるバッテリー

POCO F9 Ultraは、8050mAhの大容量バッテリーを搭載する。大容量バッテリーを採用したスマートフォンを数多く展開してきたXiaomiだが、本機は一般的なスマートフォンの5000mAhを大きく上回る圧倒的な容量を誇る。

実際に使用してみても、そのスタミナは際立っていた。
一日しっかり使い込んでも、20時時点でバッテリー残量は70%以上を維持している印象だ。充電切れを気にせず使える安心感は、本機の大きな魅力といえる。

有線充電は最大100WのPPSに対応する。汎用性の高い規格を採用しているため、対応する充電器を選びやすいのも利点だ。

8050mAhという大容量バッテリーを搭載しながら、約37分で50%まで充電できるとしており、充電にかかる時間を短縮できる。

ワイヤレス充電にも対応するが、本体にマグネットは内蔵されていない。

MagSafeやQi2対応のマグネット式アクセサリーを使用するには対応ケースが必要となる点には注意したい。

おサイフケータイは非搭載

POcOスマホに共通して言えることではあるが、FeliCaチップは非搭載。すなわちおサイフケータイは利用できない。

モバイルSuicaやQUICPayを多用するユーザーには不向きだ。

まとめと評価

POCO F9 Ultraはシリーズ伝統の高いパフォーマンス性能はそのままに、高画質トリプルカメラを搭載した。

5倍望遠カメラは画質も十分以上でカメラフォンと並ぶ域まで達している。

また、特徴的な背面上部にはカメラの他にサブウーファーを搭載。

日本で正規販売されているスマホとしては初のこの本格的なスピーカーがスマホの音楽体験に新たな発明をもたらす。

もちろん、OSは独自仕様のため初心者のユーザーは戸惑う箇所があるかもしれない。また、おサイフケータイは非搭載なのも玉に瑕だ。

それでも優れたカメラ性能、信頼感のあるバッテリー持ち、IP68の防水性能などスマホとして求められる項目は柔軟に対応している印象。

Xiaomiスマホが好きで、ゲーム性能も、カメラも音質も妥協したくない人にとって、POCO F9 Ultraは良い選択肢の一つとなるだろう。

文・写真 あおと

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