iPad(第10世代)レビュー。僕が思う『5つの進化』と『3つの退化』

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みなさんこんにちは!たわ(@TaWaLL_FloWeR)です。

今回は、日々進化し続けるタブレット端末の中でも一際洗練されていて、多くの人の手に取られていると言っても過言ではないタブレット『iPadシリーズ』。その中でも、現行機種で最も安価な無印シリーズで新型の『iPad(第10世代)』と1世代型落ちの『iPad(第9世代)』の2台を自分なりに使ってきた感想を含め、比較していこうと思います。

果たしてそれらはどんな人たちに向いているのか、ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです!

目次

前回のおさらい!

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『進化点』と『退化点』

まずは個人的な『進化点』『退化点』について簡単にまとめてみた。

進化ポイント

  • フルディスプレイになり画面の大型化
  • SoCがA14 Bionicに変更され処理性能の向上
  • 充電端子がUSB-Cポートに変更
  • カメラ性能向上
  • 横向きでのステレオスピーカーに対応

退化ポイント

  • 2万円近い値上げ
  • Apple Pencilを使用するのにケーブルが必須になった
  • イヤホンジャックの廃止

スペック比較

iPad比較
第9世代第10世代
SoCA13 Bionic (TSMC 7nm)
6コアCPU
4コアGPU
8コアNeural Engine
A14 Bionic (TSMC 5nm)
6コアCPU
4コアGPU
16コアNeural Engine
ディスプレイ10.2 インチ
1620×2160
Retinaディスプレイ 60Hz
最大画面輝度:500nits
10.9 インチ
1640×2360
Liquid Retinaディスプレイ 60Hz
最大画面輝度:500nits
RAM3GB4GB
ROM64GB/256GB
(外部ストレージ非対応)
64GB/256GB
(外部ストレージ非対応)
カメラ【背面】
8MP広角カメラ ƒ/2.4

【前面】
12MP超広角フロントカメラ ƒ/2.4
(共にセンサーサイズ等不明)

背面は1080p HD/30 fpsまで、前面は1080p HD/60 fpsまで撮影可能
【背面】
12MP広角カメラ ƒ/1.8

【前面】
12MP超広角フロントカメラ
(横向き) ƒ/2.4
(共にセンサーサイズ等不明)

4K/60 fpsまで撮影可能
バッテリー8686 mAh 18W USB PD対応7606 mAh 30W USB PD対応
生体認証Touch ID(ホームボタン)Touch ID(トップボタン)
価格【Wi-Fiモデル】
49800円(税込)から

【Wi-Fi+Cellularモデル】
69800円(税込)から
【Wi-Fiモデル】
68800円(税込)から

【Wi-Fi+Cellularモデル】
92800円(税込)から
対応Apple PencilApple Pencil(第1世代)Apple Pencil(第1世代/USB-C)
充電端子Lightning(USB 2.0)USB-C(USB 2.0)
通信関連Wi-Fi 5(最大866Mbps)
4G LTE携帯電話通信
Wi-Fi 6(最大1.2Gbps)
5G携帯電話通信
※Apple公式サイトから引用

まずはスペック表から。

こうして見るとわかるが『SoC』を始め『ホームボタンの有無』『USB-C』、セルラーモデルについては『5G対応』など色々な部分で変化している箇所が多く、同じ『無印モデル』でも方向性の違う製品と捉えることもできる。

このあと早速『外観』『SoC性能』『カメラ』などをレビューしていこうと思う。

外観

ここでは両者の外観を見ていく。

iPad(第9世代)

上側面には、『電源ボタン』と『マイク』、それに『3.5mmオーディオジャック』

左側面には『Smart Keyboard』などのキーボードケースを接続する為の接点

下側面には『スピーカー』と呪われた『Lightning端子』

本体右側面には『音量の±(上下)ボタン』

背面には全く出っ張っていないフラットなカメラと、信者の喜ぶ林檎マーク、iPadの刻印

ディスプレイは上下に太いベゼルがあり、上には前面カメラ、下には『Touch ID』を搭載した『ホームボタン』がある。

iPad(第10世代)

下側面にはスピーカー、USB-C端子

左側面にはMagic Keyboard Folioなどのキーボードケースを接続する為の接点

上側面には『スピーカー』、『Touch ID』を内蔵した電源ボタン

右側面には音量の上下ボタン

背面には出っ張ったタピオカのようなカメラとマイク、みんな大好き林檎マーク、iPadの刻印

ディスプレイは4辺均一(至高)のベゼルに囲まれた画面と右側には前面カメラがある。

基本的にインターフェースは同じだが、第10世代は上側面にもスピーカーが搭載されており、無印シリーズでは初の横持ちでのステレオスピーカーに対応した。

僕が考える『第9世代』から『第10世代』への進化にあたって、最大のポイントになるのが『充電端子』だ。呪われた『Lightning』からみんな大好き『USB-C』に変わったことだ。

それにより、『AirPods Pro(第2世代)』や最近の『MacBook』、殆どのAndroidスマホと充電ケーブルを共有することができる。僕が過去にレビューした『Anker 533 Power Bank』『Anker coundcore Liberty 4 NC』もUSB-C充電に対応している。

きっとそーすけさんがリンクを貼ってくれているだろう。(願望)

関連記事はこちらから!! byそーすけ

また両者のディスプレイともフルラミネーションディスプレイには対応していない。ちなみに両者とも画面には『NIMASOのアンチグレアフィルム』を貼っている。僕はiPadで『Goodnotes』を使ってノートを取るのでフィルムはアンチグレアに限る。

そして、カメラが出っ張ったことによりケースなしで置いたときに少しガタつくようになった。ただその分、性能は上がっているのでデメリットと捉える必要はないだろう。前面カメラが縦持ちした時の正面から、横持ちでの正面に変わったのは大きな進化かもしれない。

本体がフラットになったことにより直立するようになったのは『iPadドミノ遊び(?)』をする上で良いだろう。(あれ、あ◯とくんで聞いたことあるセリフだな、、、!?)

カメラ比較

ここでは第9世代と第10世代のカメラ性能(主に背面カメラ)を比較していきたいと思う。

飯テロ

これはコメダ珈琲館のモーニングセットとアップルジュースだ。両機種を比べて第10世代の方が暖色寄りでぱっと見では第10世代の方が美味しく見えるだろう。また、個人的に第9世代はシャープネスが少し強い気がする。

次に、今の2枚の画像を拡大していく。

Apple純正写真Appで最大限拡大した結果。画素数の違いが大きいと思うが、明らかに第10世代の方が解像感が高い。

風景

この2枚を比較すると、第9世代は鮮やか第10世代は自然な色味という感じになっている。

こちらの画像だとぱっと見第9世代の方が綺麗と思う人が多いだろう。

また、この2枚の画像の大きな違いは画角の広さだ。実際、焦点距離は第9世代が31mm、第10世代が29mmと第10世代の方が焦点距離が短くなっているため、広く写すことができる。

次に、先ほど同様、拡大をしてみたのがこちら。

先ほどと同じく『Apple純正写真App』で最大まで拡大してみた。

やはり、画素数の差が大きいのか、第10世代の方が明らかに解像感が高い。また、第10世代の方が暗い部分の黒つぶれを抑えられている。

夜景の作例や動画も載せようかと思ったが、そもそもタブレットのカメラにそこまで求める人はいないのではと思い、辞めた。

性能比較

Antutuベンチマークのスコアを比較したいと思う。

と言いたいところだが、実は今回使用している第9世代は高校側で購入したものでAntutuベンチマークをインストールができない。なので、今回はきゅうりくん(@kyurikun__)の協力により『iPhone 11 Pro Max』のスコアを入手することができた。

RAM容量の差があるので参考程度に見ていただきたい。

2機種の比較

第9世代(の代わり)は約87万点、第10世代は約102万点と『SoC』は1世代の進化だが、1割以上スコアが上がっている。

また、GPU性能は殆ど変わっていないがUXの値が大幅に向上している。そのため、日常使いでより快適になるだろう。

ディスプレイ

ディスプレイは10.2インチから10.9インチに大型化した。だが、筐体の大きさは殆ど変わっていないのでこれは素晴らしい。

しかし、両方とも『フルラミネーションディスプレイ』に対応していなく、『Apple Pencilなど』のタッチペンを使用したときなどの触れている部分と反映される部分に僅かなズレが生じる。フルラミネーションディスプレイを体験したいなら、『iPad mini (第6世代)』『iPad Air (第4世代)』へ移行か、『iPad Proシリーズ』を買うべきだろう。

ちなみに現行モデルはPro以外の全てのiPadはリフレッシュレートが『60Hz』になっている。

Proは『最大120Hz』『ProMotionテクノロジー』を採用していてまた一段違う体験をすることができる為画面の滑らかさを重視する人はProを買うべきである。

これを我慢できるかできないかもiPadを選ぶ上で重要になってくるだろう。

バッテリー持ち

バッテリー持ちについてはカタログスペック上、『A14 Bionic』が5nmプロセスになったおかげもあり、バッテリー容量は減っているが殆ど変わっていない。

設定アプリのバッテリーの項目からグラフを見せたいところだが、現状『第9世代』はベッドでYouTubeを見る専用になっているため全く当てにならない。残念🫤

生体認証の精度

生体認証については両方とも『Touch ID』だが『第9世代は物理式ホームボタン』、『第10世代はトップボタン』となっている。速度は両方とも必要十分だが、画面をつけてから触れるか、ボタンを押さないといけない為、少し手間がかかる。

タブレットは屋内で使うことが多いため、個人的にはiPad Proのような『Face ID』が欲しいところ。

Apple Pencil問題

iPad (第10世代)が発表された時に世間で騒がれていたことは、『Apple Pencilのペアリングや充電方法』だ。従来の第9世代までは本体のLightningポートに直挿しでの充電、ペアリングができていたが、第10世代になって本体の充電ポートがUSB-Cに変更になったことにより、iPad本体のポートに直挿しができなくなってしまい、Apple Pencil (第1世代)を充電/ペアリングするには、第1世代を購入した時に付属してくる『両端がLightningポート(メス)になったアダプター』『USB-C to Lightningケーブル』、または『USB-C – Apple Pencilアダプタ』という別売りのアダプタ(1380円(税込))が必要になった。

そしてその後、第10世代用の『Apple Pencil (USB-C)』というUSB-C to Cケーブル一本でペアリングや充電することができる製品が発売された。

しかしそれでもケーブルは必須であるため、従来の無印iPadへの本体直挿しや、Air/Pro/miniシリーズのように側面にマグネットでくっつけて充電、ペアリングするスタイルと比べるとどうしても不便といえる。

どのiPadを買うべきか

スクロールできます
機種iPad 9iPad 10iPad Air5iPad mini6iPad Pro 11iPad Pro 12.9
誰が買うべきか初めてのiPadとして買う人安価で新しいデザインを体験したい人ゴリゴリ使うがProほどの機能はいらない人メモ用途など
スマホに近い使い方をする人
とにかくクリエイティブなことをする人11インチよりも大画面を求める人

最後に

今回紹介したiPadは前世代のiPadと比較して2万円以上値上げされた割には、AirシリーズやProシリーズなどの上位機種とはしっかり差別化されていて、賛否の分かれる商品だった。

筆者が思うに、『第10世代』を買うくらいなら『第9世代』か『iPad Air5』を買うべきだと思う。最後まで読んでくれた皆さんは果たして何を選ぶのかぜひ教えてほしい。

え?今回の書き方、誰かに似てるって?
キ、キノセイダヨー、、、

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この記事を書いた人

りんご通信準レギュラー(たわ/たこ/あおと/すなどら)。それぞれの個性が光る記事を多数予定してますので、ぜひ読んでもらえれば!!
【主な利用端末】
たわ:Galaxy S23/AQUOS zero6/iPhone XS
たこ:iPhone XS/Redmi Note 12 Turbo
あおと:iPhone 15 Pro/Google Pixel 8 Pro
すなどら:iPhone 14 Pro

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