おはこんばんにちわ、ウィス(@wis_ringonews)です。
今回は、みなさん一度は迷うであろう『おうちのインターネットの選び方』について、ショップ店員の目線で解説したいと思います!
前回のおさらい
回線の種類
まずは簡単に『インターネット回線』の種類を紹介
- フレッツ光(コラボ光)
- ケーブルテレビ
- auひかり
- NURO光
では、それぞれの『特徴』と『おすすめサービス』を紹介していきます!
フレッツ光(コラボ光)
まず最初は『フレッツ光』から紹介していきます。
フレッツ光については『NTT東/西日本』が提供している光回線サービスで、2015年以前は『プロバイダー』と呼ばれる接続サービスを別途契約することでインターネットが利用できる仕組みになっています。現在ではNTTの自由化に伴い、『プロバイダー』側がNTT(フレッツ光)回線そのものを取り扱えるようになり始まった『コラボ光』が主流になっています。
基本的に一戸建て(ファミリー)/集合住宅(マンション)問わず利用が可能で、集合住宅については物件の共用スペースに『ラック』と呼ばれる分配器がある物件であれば、基本料金が安くなる仕組みとなっています。
また、『回線速度』についてはいくつか種類があり、以下の通りになります。
- ファミリー:上下とも最大100Mbps
- ファミリー・ハイスピード:下り最大200Mbps/上り最大100Mbps
- ファミリー・ギガスピード:上下とも最大1Gbps
- ファミリー 10ギガ:上下とも最大10Gbps(※一部エリアのみ)
『一戸建て』の場合、フレッツ光の設備をそのまま引き継ぐ『転用』や他社コラボ光から設備を引き継ぐ『事業者変更』の場合は上記4つのいずれかを引き継ぐ形になり、新たに導入する場合は上下最大1Gbpsの『ファミリー・ギガスピード』か、一部エリアのみ上下最大10Gbpsの『ファミリー 10ギガ』となります。
『集合住宅』の場合は『転用』『事業者変更』の場合は『一戸建て』と同様、新たに導入する場合は前述した『ラック(設備)』によって導入できるサービスが異なります。導入されているラックが『VDSL方式』の場合、上下最大100Mbpsの『マンションタイプ』のみ、『光配線方式』の場合、上下最大1Gbpsの『マンション・ギガスピード』か、一部エリアのみ上下最大10Gbpsの『マンション 10ギガ』となります。
代表的なサービスとしては、大手キャリアの『ドコモ光』や『ソフトバンク光』が有名です。2024年現在、『コラボ光』を提供している事業者数は大手から無名なものまで含めると『約600社』と言われています。
ケーブルテレビ
次に解説するのは『ケーブルテレビ』についてです。
業界大手の『J:COM』を始めとした『ケーブルテレビ事業者』がテレビ放送用の電波を各事業者の基地局にて受信、ケーブル回線を用いて各家庭に『テレビサービス』や『インターネット』を提供しています。
大手キャリア『au』の大元とも言える『KDDIグループ』のサービス『J:COM』が国内事業者の中では最大手と呼ばれており、その傘下に各地域のケーブルテレビ事業者がいる場合がほとんどです。
一般的な方式として、基地局から電線までは『光ファイバー』、電線から宅内へは『同軸ケーブル』と呼ばれるテレビ信号を送受信するのに用いられる『メタルケーブル』を利用します。なので、光回線と比較した場合、『光ファイバー』はネット回線の送受信を前提に作られている為、『遅くなる』ということが比較的少ないと言われていますが、『同軸ケーブル』は本来テレビ向けを前提に作られている為、テレビ視聴時にネット回線を利用すると、途切れたり、遅くなることが多いと言われています。
回線速度については最高でも320Mbpsと光回線の約3分の1程度、NTTやKDDIの光回線を途中まで利用して提供される『J:COM光』と呼ばれるサービスも提供していますが、宅内には『同軸ケーブル』での配線となる為、やはり従来の光回線の域には及ばないと言われています。
なので、前述した『フレッツ光』と比較をするとネットをメイン、というよりかは本来主軸にしている『テレビサービス』をメインで利用したい層に適していると言われています。
『ケーブルテレビ』を実際に使う際は、地域や提供事業者毎によって料金やセットパックなど多数のサービスが用意されています。基本的には『KDDI系列』が大半を占めているので、『au』や『UQモバイル』とのセット割が組める事業者が大半ですが、まれに『ソフトバンク』とのセット割が組める『ケーブルライン』や『ひかりdeトークS』といった固定電話サービスを提供している事業者もある他、集合住宅によっては管理費や共益費の一部に無料〜割引価格で提供される『In My Room』といったサービスもあるので、一度比較してみると良いでしょう。
auひかり
大手キャリア『au』の大元でもある『KDDI』が提供している光回線『auひかり』についてです。
『フレッツ光』がNTT東西が敷設した『光ファイバー』を利用して提供しているのに対し、『auひかり』はKDDIが独自に敷設した『光ファイバー』や、後述する『NURO光』と同様にNTT東西が使用していない回線(ダークファイバー)を用いて提供されている光回線になります。サービスの違いは下記の通りで、
- auひかり→KDDI独自回線
- auひかり(S※シェア)→NTT東西の空き回線
となっています。一戸建て住宅においては、自社回線であれば3階まで、NTT東西の回線であれば2階までの物件に対応しています。このように分かれている理由としては、地域によって光ファイバー網が敷設されている電柱の高さに違いがあるからと言われており、KDDIが地上約7m付近、NTTが地上約5m付近に『光ファイバー』が敷設されています。
こうした経緯もあってか、一般的な『フレッツ光』や『コラボ光』と異なり、利用者の多いNTT回線ではなく『KDDI独自回線』をメインで使用するため、比較的混雑がしづらく回線速度が出やすいと言われています。このため、提供エリアについては限定的で、下記エリアにおいては『提供外』となります。
- 東海エリア:愛知県/静岡県/岐阜県/三重県
- 近畿エリア:京都府/大阪府/兵庫県/奈良県/滋賀県/和歌山県
- 九州エリア:沖縄県
また、回線速度についてはNTT同様いくつか種類があります。一戸建てに関しては3種類、集合住宅については10種類と『フレッツ光』より多彩となっています。詳細については以下の通りです。
- auひかり ホーム1ギガ:上下とも最大1Gbps
- auひかり ホーム5ギガ:上下とも最大5Gbps※東京/神奈川/千葉/埼玉の一部エリアのみ
- auひかり ホーム10ギガ:上下とも最大10Gbps※東京/神奈川/千葉/埼玉の一部エリアのみ
NURO光
最後は『NURO光』についてです。
NURO光は大手電子機器メーカー『ソニー』の子会社『ソニーネットワークコミュニケーションズ』が提供している光回線になります。
auひかり同様、『独自回線』を利用して提供されていることもあり、他社と比較して高速通信を低価格で提供しているのが特徴です。ちなみにこの『独自回線』の正体ですが、『NTTの光回線』がNURO光の正体となります。
ですが、前述した『フレッツ光』とは異なり、NTTが保有する電気通信事業者や鉄道会社が敷設した光回線のうち、『ダークファイバー』と呼ばれる使用されていない回線を借り受け、ソニー自社の設備と組み合わせることで『NURO光』として提供されています。仕組みとしては前述した『auひかり(S)』と近いですね。
また、大元の回線は『NTT』の光ファイバーを利用していますが、回線速度については上下最大2Gbps、一戸建てプランのみ上下最大10Gbpsと従来の『フレッツ光』よりも回線速度が早いです。その反面、エリアについては従来の『NTT回線』より狭く、安定した提供を実現させる為に一部エリアに絞って提供されています。
- 北海道エリア:札幌市/小樽市/千歳市/恵庭市/石狩市/苫小牧市/北広島市/登別市/室蘭市/石狩郡当別町
- 東北エリア:宮城県/福島県/山形県※東北エリアは10Gのみ提供
- 関東エリア:東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/茨城県/栃木県/群馬県
- 東海エリア:愛知県/静岡県/岐阜県/三重県
- 関西エリア:京都府/大阪府/兵庫県/滋賀県/奈良県
- 中国エリア:広島県/岡山県
- 九州エリア:福岡県/佐賀県
※一部地域を除く
また、工事に関しては一般的な『NTT工事』と異なり、屋外工事1回、屋内工事1回の『計2回』に分けて工事が必要となる為、『開通→利用開始』まで時間が掛かります。
プランについては『一戸建て/小世帯集合住宅向け』と『大世帯集合住宅向け(マンション)』の2つがあり、マンションタイプについては設備の分配器が導入されていれば非常に低価格で高速通信が利用できるのが強みになります。
結論、どの回線がおすすめ?
ここまでは各社『インターネット』について話してきましたが、結論として『普段からご自身が利用している携帯会社』と合わせるのが良いと思います。
例えば、携帯がドコモを利用中なら『ドコモ光』を使えば携帯料金に対し、『光セット割』という割引が入ります。
ではそれぞれ比較していきましょう!
ドコモ光
まずは『ドコモ光』から解説!
料金詳細(一戸建て) | ||||
---|---|---|---|---|
サービス名 | 1ギガ タイプA/C | 1ギガ タイプB | 1ギガ 単独タイプ | ahamo光 1ギガ |
契約期間 | 2年契約 | |||
基本料金 | 5,720円 | 5,940円 | 5,500円 | 4,950円 |
固定電話 (ひかり電話) | 550円 | |||
合計 | 6,270円 | 6,490円 | 6,050円 | 5,500円 |
セット割 | ▲550円〜1,100円 | なし |
『ドコモ光』については、後述する『auひかり』や『ソフトバンク光』などと異なり、回線契約のみで携帯に対してセット割が入ります。
プランに関しては、接続サービスである『プロバイダ料金』を含めた金額になりますが、選ぶプロバイダサービスによって『タイプA』『タイプB』『タイプC』とそれぞれ分かれていて値段が異なります。
なお、プロバイダとタイプについては以下の通りです。
タイプ(プロバイダ)一覧 | ||
---|---|---|
タイプA | タイプB | タイプC |
OCN GMOとくとくBB @nifty SIS andline ic-net hi-ho BIGLOBE BB.excite Tigers-net.com エディオンネット SYNAPSE 楽天ブロードバンド DTI @ネクス TiKiTiKi | @T COM TNG AsahiNet @ちゃんぷる WAKWAK | 地域提携ケーブルテレビ 北海道:1局 東北:3局 関東・甲信越:11局 東海:19局 北陸:6局 関西:7局 中国:2局 四国:1局 九州:2局 |
『タイプC』については『タイプA』と同額で利用出来ますが、回線提供はドコモ光と提携している『地域ケーブルテレビ会社』が行っています。また、『単独タイプ』については『タイプA/B/C』と異なり、プロバイダ契約等がなく『フレッツ光回線』のみを扱う形となります。なので、『ドコモ光』で提供されていないプロバイダ(Yahoo!BBなど)を組み合わせて利用する形になりますが、金額的なメリットはありません。
一部プランを除き、スマホとのセット割も適用可能です。現行プランの『eximo』『irumo(3GB以上〜)』のほか、『ギガホ』『ギガホプレミア』『ギガライト』などが対象です。オンラインブランドの『ahamo』については『ドコモ光セット割』の対象外となりますが、独自サービスとして通常の『ドコモ光』より安価な『ahamo光』が用意されています。
『ドコモ光』と比較すると安価となっている『ahamo光』ですが、注意点として『ahamo』を解約した時点で『ahamo光』も解約となってしまうので、もし携帯を乗り換えする場合は先に事業者変更でNTT系の他社インターネットへ切り替えるか、NURO光等への変更準備が必要となります。
auひかり
続いて『auひかり』についてです。
料金内訳(3年プラン) | |||
---|---|---|---|
サービス名 | ずっとギガ得プラン | ||
契約期間 | 3年契約 | ||
回線速度 | 1ギガ | 5ギガ | 10ギガ |
基本料金 | 5,610円(1年目) 6,050円(2年目) 5,940円(3年目〜) | 5,610円(1年目) 5,500円(2年目) 5,390円(3年目〜) 5,940円(4年目〜) | |
高速サービス利用料 | なし | 550円 | 1,408円 |
超高速スタートプログラム | なし | ▲550円(3年間) | |
固定電話 (ひかり電話) | 550円 | ||
合計 | 6,160円 (1年目) 6,600円 (2年目) 6,490円 (3年目〜) | 6,160円 (1年目) 6,050円 (2年目) 5,940円 (3年目) 6,490円 (4年目〜) | 7,018円 (1年目) 6,908円 (2年目) 6,798円 (3年目) 7,348円 (4年目〜) |
セット割 | 550円〜1,100円(au) 638円〜1,100円(UQモバイル) |
『auひかり』は契約期間によって基本料金が変動する『一戸建て向けプラン』と、住んでいる物件や契約数によって変動する『集合住宅向けプラン』に細かく分かれています。
『ドコモ光』や『ソフトバンク光』同様、基本料金にプロバイダ料金が含まれているので、別でプロバイダ契約をする必要はないですが、auやUQモバイル携帯電話とセット割を組む場合は『固定電話』をセットで契約する必要があります。
プロバイダについては下記の中から選択出来ます。
プロバイダ一覧(auひかり) | |
---|---|
プロバイダ名 | au one net @nifty @T COM ASAHIネット BIGLOBE DTI So-net |
マンションタイプについては独自設備を利用する点から、後述する『NURO光』同様エリアが狭いこともあり、提供可能かどうかは事前にエリアチェックをしたほうが良いでしょう。リンクはこちらから
また、マンションタイプについてはプラン数が多く、一見選択肢が多いように見えますが、設備が導入されている物件ごとに『対象の料金プラン』が設定されているため「速度は同じだけど金額が安いプランを契約したい!」といった、契約者自身でプランや速度を決めることが出来ません。
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ソフトバンク光
続いて紹介するのは、『ソフトバンク光』の月額についてです。
料金内訳(一戸建て) | ||
---|---|---|
サービス名 | ファミリー | ファミリー 10ギガ |
契約期間 | 2年契約/5年契約(TVセット) | |
基本料金 | 5,720円 | 6,380円 |
光BBユニット (ルーターレンタル) | 513円 (1ギガプランのみ、おうち割セット料金あり) | |
Wi-Fiマルチパック | 1,089円 (おうち割セット料金あり) | なし |
固定電話 (ひかり電話) | 550円 | |
固定電話 (BBフォン※050IP電話) | 0円 (光電話(N)/固定電話未利用時、おうち割必須OP) | |
ホームゲートウェイ (NTT提供サービス) | 495円 (光電話(N)利用中でおうち割光セット適用期間中は0円) | 550円 |
合計 | 6,270円 (おうち割あり) 7,322円〜 (おうち割なし) | 6,930円 (おうち割なし) 7,445円〜 (おうち割あり) |
セット割 | 550円〜1,100円(ソフトバンク) 1,100円〜1,650円(ワイモバイル) |
『ソフトバンク光』についてはWi-Fiルーターのレンタルを行っていますが、ルーター機能を利用する場合、レンタル料+機能代で月額1,602円が掛かります。ですが、携帯電話がソフトバンク/ワイモバイルを利用中の場合『おうち割 光セット』と呼ばれる割引が携帯の月額料金から入るだけでなく、ルーターのレンタル料、光電話の基本料金が『セットパック』になるので月額550円で利用できます。
また、プロバイダについては『Yahoo!BB』が指定となる為、複数のプロバイダから選択できる『ドコモ光』や『auひかり』と比較すると選択肢がシンプルです。
1ギガプランに関しては『一戸建て/集合住宅』で料金が異なりますが、10ギガプランの場合は金額は変わりません。ですが、10ギガプランについては従来の1ギガと比較すると『キャンペーン』の種類も豊富で、2024年7月時点では基本料金が500円で使えるキャンペーンも実施しています。
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NURO光
最後は『NURO光』の月額についてです。
料金内訳(一戸建て/一部集合住宅) | |||
---|---|---|---|
サービス名 | NURO光 2ギガ | NURO光 10ギガ | |
契約期間 | 2年契約 | 3年契約 | |
基本料金 | 5,700円 | 5,200円 | 5,700円 |
NURO光でんわ | 550円 | ||
合計 | 5,700円〜 | 5,200円〜 | 5,700円〜 |
セット割 | ▲550円〜1,100円(ソフトバンク) |
ソフトバンクは『NURO光』の固定電話サービス『NURO光でんわ(ケーブルライン)』を提供している関係で、ソフトバンクの携帯電話に対してセット割が入ります。割引を適用させるには『NURO光でんわ』への加入が必須条件となります。また、前述した『ソフトバンク光』と異なり、ワイモバイル携帯電話に対してはセット割が適用出来ません。
『NURO光』に関しては提供エリアが限定されているので、実際に申し込めるのかどうかは公式HPのエリア確認にてチェックする必要があります。また、『NURO光 for マンション』はHand-upと呼ばれる設備が導入されている必要がある為、ご自身が住んでいる物件が対応しているかの確認はこちらから行えます。
※外部サイトに移動します
まとめ
ここまで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
あくまで個人的な意見ですが、スピード重視の方であれば『NURO光』が圧倒的におすすめです。もちろん、工事が2回に渡って必要にはなるので、時間的な面を考えると『NTT系列』が1番無難だとは思います。
ネットに合わせてスマホ選びをすると月額料金も抑えられる利点もあるので、ドコモ/au/ソフトバンクといった大手3大キャリアも良いですが、大容量プランを使わない方にはただ料金が高いだけなので、ワイモバイルやUQモバイルといったサブブランドをおすすめします。
毎月の固定費は安いに越した事はないですからね。
これからの記事で『格安SIM』や『ホームルーター』といった内容も紹介できればと思っていますので、今後の更新をお楽しみに!
それでは、また!
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