みなさんこんにちは!昨年の5月以来ですね♪
改めまして、今回【ゲスト枠】として書かせて頂きますはるかっか(@new_harukakka)と申します。
さて、早速今回の記事ですが、11月後半に『りんご通信の管理者』でもあり、「かつての後輩」でもあるそーすけ(@sosuke_0311)の職場で購入したソニー製スマートフォン【Xperia 5 IV】のレビューと、現在の【日本ブランド】について、売り手目線で話していこうと思います♪
正直、年齢層的にお若い方がこの【りんご通信】を読んでらっしゃるかと思うので、こんな「おじさんが書く記事」に需要があるのか分かりませんが、そーすけを始め、たまさんやツナ缶さ…ゆっくり工房様、あおとさん達からの後押しもあり今回執筆する運びとなりました。
最後までお付き合い頂けますと幸いです……。
それでは早速始めていきましょう♪
前回のおさらい!!
『強靭・無敵・最強!?』安価なゲーミングスマホ【Nubia Z50】レビュー!
4月1週目にゲスト枠としてPirukuru(@RTX4045)が書いてくれた“ZTE Nubia Z50”のレビュー記事になります!!ゲーミングスマホではありますが、カメラにおもしろい機能がたくさん詰め込まれていて、実際の作例には昨年末に大阪でエンカした時に撮影してた写真を多数使ってますのでぜひ覗いてみてください!!
『死角無し』コンパクトスマホの完成形【Galaxy S23 レビュー】
4月2週目に準レギュラーのたわくん(@TaWaLL_FloWeR)が書いてくれた“Galaxy S23”のレビュー記事になります!!今年の1月から“準レギュラー”として書いてくれてるたわくんですが、なかなか方向性が定まらず本人も悩んでました。今回の記事はそんな彼の方向性がある程度定まってきた内容になってますのでこちらもぜひ!!
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結論【使い手を選ぶ】
いきなり【結論】から書くのもどうかと思うんですが、サクッと書いてしまうと
【使い手を選ぶスマホ】
というのが【使い手】として、そして【売り手】として、この機種に抱いた感想になります。とはいえ、なぜそう思ったのか、この後スペック紹介を交えつつ書いていきたいと思います。
【MADE IN JAPAN】の価値
スペック紹介から♪とは言いましたが、まずは現在の【日本ブランドの在り方】について、長年この業界で働いてる【自分】の主観ではありますが話していこうと思います。
まずは前提として、【あくまでも一個人の意見】として書いていますので、不快に感じた方は先に謝罪をしておきます。自分が思う現在の国内メーカーの価値は正直『ない』と思っています。これはこれからお話する【iPhone】や【海外メーカーの台頭】もあるかとは思いますが、個人的に思うこととして
【ブランディングとマーケティングが絶妙に下手】
この1言に尽きます。ではこれまでのガジェット遍歴も交えてお話していきましょう。
『国産信者』
元々自分がこの界隈に来る前から、父親の影響もあり「ソニーのウォークマン」を始めとした国産製品を推す『国産信者』であり、高校時代に青春を共に過ごしたガラケーは2008年7月に発売されたauのW63S(フルチェンケータイre)、サブ機で使っていたPHSはWS020SH(WILLCOM 03)を始めとした【国産ブランド】製品を使っていました。
それから何の縁か、現在は【ワイモバイル】として格安ブランドを牽引する以前の【ウィルコム】で、バイトとしてこの業界に足を踏み入れたのですが、当時は『iPhone』を除いたスマートフォンやガラケーは当時のスペックを度外視しても圧倒的に『国産≫海外』が優位性を保ってました。もちろん【Galaxy】や【HTC】、【LG】といった海外メーカーもありましたし、【ZTE】や【Huawei】、【Motorola】もありましたが、所謂『オタク向け』というのが世間的な評価でした。
【iPhone】や【海外メーカー】の台頭
【iPhone 3G】が日本で発売されたのが今から16年前の2008年、自分が高校に入学した頃で当時はソフトバンクのみ取り扱いという限られた販売ではありましたが、iPodやMacを始めとした『Apple社』が初めて国内で『スマートフォン』を扱ったことで当時から注目度は高く、iPhoneが欲しいが為に他社からソフトバンクへMNPしたクラスメイトも当時はたくさんいました。
後に自分自身が初めて購入したスマートフォン『iPhone 4S』がauから、それから2世代後の『iPhone 5s』から現在のモデルに至るまでドコモからも発売され、現在圧倒的シェアを誇ってるに至ります。【国産ブランド】の衰退が始まったのはある意味『大手3キャリアでのiPhone発売』が引き金の1つになったのは間違いないのではと考えます。
【SAMSUNG】や【HTC】を始めとしたキャリアで販売している【海外メーカー】も、国内スマホの『3種の神器』と言われていた
- 防水
- おサイフケータイ
- ワンセグ
に対応してきたことで、【国産ブランド】に対する価値は【MADE IN JAPAN】という部分にのみ得られるのではないかと自分自身思いました。
『ワクワクする』製品
そんな【国産ブランド】ですが、自分が働いていた『ウィルコム』で当時取り扱っていた製品は【日本の中小企業】において開発されたイエデンワ(WX05A)やストラップフォン(WX03A/WX06A)といった『変わり種端末』を始め、PHS/3G・4G回線とのデュアル運用が可能な現在のデュアルSIMを先取りしたようなDIGNO DUALシリーズ(京セラ)、自分が学生時代に使っていた【Windows Mobile】搭載のW-ZERO3シリーズを始めとした『変態端末』など、次の発表に『ワクワク』させられる端末の宝庫でした。
その後イー・モバイルと合併、ソフトバンクグループに吸収されてからのワイモバイルにおいては『PHSサービス』終了に伴い、PHS製品を製造していた【日本の中小企業】は撤退していくのでした。
『大手の動き』と現在の『国産ブランド』
現在の国内ブランドですが、スマートフォン事業で生き残っているのは『ソニー』と『シャープ』の2社のみとなりました。自分がこの業界に入った2013年当時は『パナソニック(ELUGA)』、『京セラ(DIGNO)』、『富士通(arrows)』、『NEC(MEDIAS)』、『東芝(REGZA)』など、他にも【国産ブランド】が沢山ありましたが現在はたったの2社。どのメーカーにも共通して言えるのは『製造コストや人件費による業績悪化』が大きな理由だと言われています。
では現在残っている『ソニー』『シャープ』で話していきましょう。
現在生き残ってる2社においては『Xperia』『AQUOS』のブランドが有名ですが、【ハイエンドモデル】については、市場的に見ても完全に海外メーカーに負けている状態です。ではなぜ『国産ブランド』がここまで『海外メーカー』にここまで差を付けられているのか、それは冒頭でも説明した『ブランディングとマーケティングが絶妙に下手』な事が最大の要因だと考えます。
『ブランディング』と『マーケティング』
まず売り手として自分が感じるのが『ハイエンド需要の低下』です。年々【ミドルハイ端末の高性能化】もありますが、特に国産ブランドのハイエンド帯はこちらから提案するより、その製品自体を『指名買い』する方が8〜9割近くだと感じます。実際、【19万円のAQUOS】と【13万円のGalaxy】、スペックはさほど変わりません。あなたはどちらを買いますか?恐らく殆どの方が【13万円のGalaxy】を選ぶと思います。
では質問を変えましょう。【12万円のXperia】と【16万円のiPhone】、スペックはさほど変わりません。あなたはどちらを買いますか?この質問に関しては【16万円のiPhone】を買う。という回答が多数なのではないかと思います。
前者は【価格差】という明確な理由がありますが、後者に関しては【iPhoneだから】が理由の大半ではないかと思います。じゃあなんでソニーやシャープは同じハイエンドでも選ばれないのか。これは価格帯もそうですが、メーカー側が消費者側に対して『魅力的』と思わせる『ブランディング』が出来ていない点が大きいと感じます。『売り手』としてメーカーの営業さんと接する機会が多いので、【メーカー研修等】でお話を伺う中で営業さんが口にすることの大半が
『売ってください』
なんですよね。「売って頂くと、その分に応じてクルー様や店舗にこういった報奨があります。」うん?販売はもちろんしますけど、その製品の魅力を知りたい。そう尋ねて答えられる営業さんが本当に少なくなりました。
なぜでしょう?メーカー側としては『販売して欲しい製品』のはずなのにも関わらず、その製品の魅力や特徴を答えられない……。『魅力が伝わらない製品』をこちらがどれだけユーザーに説明しても『買われない』。もちろん全員が全員というわけではないです。が、ただただ売れ売れ言うだけなら正直子供でも出来てしまう話なのです。
これはあくまでも例え話に過ぎませんが、こうした『魅力を感じない製品』が結果として【不良在庫】として施策でばらまかれ、次モデルの取り扱いを辞めるキャリアもあります。わかりやすい例えがこの記事の主役でもある『Xperia 5 IV』というのは些か皮肉めいてはいますが……。
もっと『わかりやすい例え』で話すのであれば、京セラが製造した『BALMUDA Phone』なんていい例だと思います。この機種が発表された時、個人的な感想としては『国産機で久々に面白い機種が発表されたな』と、皆さんが恐らくあのスマホに抱いているであろう感想とは少し違った【いい意味】で自分は捉えていました。
ですが、そんな『こだわり』に囚われた結果、定価はなんと10万円。ソフトバンクに至っては約15万円と、正直言って『馬鹿にしてるのか』と至極がっかりしたのを覚えています。もちろんメーカーとしては『拘り抜いた製品』を『売り手』や『消費者』が真っ向から否定するのもどうかとは思いますし、じゃあ『京セラ』や『BALMUDA』が全部悪いかと言われればもちろんそうではないとは思います。そんな『BALMUDA Phone』についてはツナ缶さ…ゆっくり工房様(@yukkurikoubou_)が自身のブログ【logmart】にてレビュー記事を書いてるので是非♪
ではこの『BALMUDA Phone』、果たして【この価格で買うか?】と言われれば答えは『ノー』ですね。みなさんも同じ感想を抱いているとは思いますが、この値段を出すぐらいなら同スペックの『OPPO Reno5 A』を買ったほうが圧倒的コスパにも優れてますし、それだけの『価値』があると思います。
『国産ブランドの現実』とこれからの『価値』
『売り手』として国産を選ぶ理由をお客様に興味本位で尋ねたことがあります。それに対しての回答が
- 安心感
- 日本人として【国産製品】を応援したい
- 海外製品への信頼性
この3つが大半でした。じゃあ国産機が故障しにくく海外製品が壊れやすいか……。実際問題『壊れるときは国産だろうが海外メーカーだろうが同じ』です。精密機器なんてそんなもんです。実際にAQUOSは長年販売していてとにかく故障率が高く、特に台湾企業【鴻海】に変わった『AQUOS sense5G』は1日に4件修理に持ち込まれた方がいて、発狂しそうになりました。
逆に海外メーカー『OPPO』については、「故障率が少ない」と豪語している通り、修理に持ち込まれる件数が圧倒的に少ないです。昔言われていた『安かろう悪かろう』は完全に逆転しているのが現状です。
日本人として【国産製品】を応援しているのなら極端な話、高い金額を払ってでも【国産ブランド】のハイエンドを買うべきと思いますが、現実は『高すぎる』の1言で買わないんですよね、『信者』以外は。おかしいですよね、正直矛盾してます。が、これが『現実』なのだと思います。この現状で『iPhone』や『海外メーカー』に勝てるわけはなく、京セラは一部製品を除いて撤退、富士通(FCNT)は経営破綻でレノボ傘下に吸収されるなど、撤退を余儀なくされたわけです。
もちろん【国産ブランド】全てが悪い訳ではないです。実際シャープは『senseシリーズ』の売れ行き自体は好調のようですし、ソニーも『Aceシリーズ』が比較的売れているようなので、個人的には
『安心感を低価格で』
というコンセプトで、『ローエンド』『ミドルハイ』を主力製品として売り出すことに、これからの『価値』があるのではないかと思っています。あくまで個人的な感想でしかありませんが、これから先【国産ブランド】が生き残る道はそれしかないのではないかと『1人の売り手』としては考えますね……。
ここでようやくスペック紹介
長々と自分語りをしてしまいましたね……。ではここでスペックから見ていきましょう♪
発売時期は2022年10月発売、当時はハイエンドに分類されるスマートフォンになります。
Xperia 5 IV | |
---|---|
製造メーカー | ソニー |
取り扱いキャリア | ドコモ(SO-54C) au(SOG09) SoftBank(A204SO) 楽天モバイル(XQ-CQ44) SIMフリー |
SoC | Snapdragon™ 8 Gen 1 |
搭載OS | Android 12(初期OS)→Android 13 (2024年3月にAndroid 14へバージョンアップ) |
カラー | ブラック(各社共通) エクリュホワイト(各社共通) グリーン(ドコモ/au/SIMフリー) ブルー(ドコモ) パープル(ドコモ) |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 128GB(キャリア版) 256GB(SIMフリー版) |
本体サイズ/重量 | 約156×67×8.2mm/172 g |
ディスプレイ | 6.1インチ(有機EL) FHD+(2520×1080) 21:9 シネマワイドディスプレイ 最大120Hz駆動 |
アウトカメラ | 1220万画素広角/F値1.7/24mm相当 1220万画素超広角/F値2.2/16mm相当 1220万画素望遠/F値2.4/60mm相当 |
インカメラ | 1220万画素/F値2.0 |
バッテリー | 5000mAh(内蔵電池) |
防水/防塵 | 防水(IPX5/IPX8)/防塵(IP6X) |
生体認証 | 対応(電源キー一体型指紋認証) |
オーディオ | ステレオスピーカー 3.5mmオーディオジャック対応 LDAC ハイレゾワイヤレス DSEE Ultimate 360 Reality Audio 360 Upmix(※ヘッドホンのみ対応) Dolby Atmos LE Audio(※OSバージョンアップで対応) |
充電規格 | USB Type-C ワイヤレス充電対応 |
おサイフケータイ(FeliCa) | 対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
BlueTooth | ver.5.2 |
SIM仕様 | nano SIM/eSIM |
まずは順に見ていきましょう♪
SoC『Snapdragon™ 8 Gen 1』
まずSoCについてはQualcomm製『Snapdragon™ 8 Gen 1』を採用。同時期に発売された機種だと【AQUOS R7】や【Galaxy S22】に搭載されています。このSoCの1つ前にSnapdragon™ 888という爆熱でお馴染みのSoCがありましたが、前モデルとの比較で性能が約20%向上、電力効率が約30%ほど向上しています。
まず残念な点としては、この爆熱が改善されていない点ですね……。自分はそこまでヘビーに使わないので、現状そこまで感じたことはないのですが、同世代の【AQUOS R7】はとにかく熱かった…そしてカメラを起動して5分前後で強制終了……。まあ、ハイエンド向けのSoCなんて昔の『810』なんかと比べたら格段に良くなってるのには変わらないんですが、ユーザー目線で考えると気になる点の1つではないかと…。
この記事を執筆している時点で後継の『8 Gen 2』や『8 Gen 3』、マイナーチェンジ版の『8+ Gen 1』が登場し、既に2世代落ちとなっていますが、腐っても『ハイエンドSoC』ではあるので自分の使用感においてはこれと言って不満点はありません。
最新の『Snapdragon™ 8 Gen 3』については、りんご通信レギュラーのたまさん(@vivooroku)が3月にレビューした『Xiaomi 14 Ultra』を始め、『Galaxy S24』などのハイエンドに搭載されています。スコアなど参考になればと思いますので、たまさんの記事を貼っておきますね♪
ソニーのお家芸『オーディオ』と『ディスプレイ』
ソニーの強みの1つでもある『スピーカーやオーディオ面』に関しては、主力製品でもある『ウォークマン』で培った技術を採用しており、圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする【DSEE HX※ハイレゾ対応ヘッドホンが必要。ワイヤレスの場合はLDAC対応。】を始め、ストリーミングサービスなどの音源を立体サウンドに変換出来る【360 Reality Audio/360 Upmix】に対応しています。また、3.5mmイヤホンジャックにも対応しているので、有線イヤホンやヘッドホンを始めとした有線機器にも対応しています。本体スピーカーについてはDolby Atmos™対応ステレオスピーカーとなっているので、臨場感ある音が楽しめます。
『音』と合わせて注目する点は、Xperia 1から続く【21:9シネマワイドディスプレイ】という一般的な映画館のスクリーンと同じ比率になっており、『BRAVIA』を始めとしたTV技術を活かし、より臨場感と没入感を楽しめるとしているそうです。また、ディスプレイには近年スマートフォンに標準採用されている『有機EL』を採用しています。従来の液晶と異なり、ディスプレイをバックライトで光らせるのではなく、ディスプレイ自体が発光するため、液晶では再現が難しいとされている完全な黒色を表現することが可能です。
また、リフレッシュレートについては『最大120Hz』で、ソニーが売りにしている機能の1つでもある『ゲームエンハンサー』を利用することで120Hzに対して『黒を挿入する』ことで擬似的に『最大240Hz』とすることが可能です。
使い手を選ぶ『カメラ』
結論でも書いた【使い手を選ぶ】と個人的に思うのが『カメラ』です。ソニーに関してはコンデジ〜フルサイズ(代表的な物でαシリーズ)まで、長年カメラにも力を入れてるメーカーなので、一般的なお話をするのであれば『綺麗に撮影出来ます』。まあ綺麗に撮影出来なかったら困ってしまいますが……ww
【使い手を選ぶ】理由としては、【ハードウェア】ではなく【ソフトウェア】にあると個人的に思います。これは学生時代、写真部で活動してた頃や、量販店勤務時代に話していた事なんですが、
- ソニーのカメラは『オート』より『マニュアル撮影』で真価を発揮する
- 初心者向けと思わせて実は中上級者向け
- Nikonやオリンパス等と比べて『好みが分かれる』写真が多い
と言われている通り、ソニーのカメラアプリ『Photography Pro』はデジタル一眼カメラ『αシリーズ』からUIが継承されているところにも見て取れます。公式サイトでは『お手軽派や本格派』と書いてありますが、UI自体はカメラにある程度詳しくないとわかりにくい設計となっており、手軽に撮影できるが所謂『面白みに欠ける写真』を生成してしまうことが使っていて多々ありました。
もちろんこれは『写真を趣味にしているユーザー』からの1意見なので、本来の売りである『リアルタイム瞳AF』や『スローモーション撮影』などの機能は便利に感じます。基本そこまで拘らなければ『BASICモード(オート撮影)』で十分でしょう。
ハード面においてはドイツの光学機器メーカー『ZEISS監修』レンズを採用していますが、個人的に疑問なのが前モデル『Xperia 5 iii』で採用していた【ペリスコープ望遠】を実質廃止したことです。自分は望遠をあまり使うことがないのでそこまでデメリットには感じませんでしたが、『1シリーズ』との差別化なのか否かは謎です。あのサイズ感で付いてることに価値があるとは思いますし、後継機の『Xperia 5 V』に至っては望遠すら無くなるという……。
こんなことを言って申し訳ないんですが、ソニーさんやる気あります??
ベンチマークスコアについて
スコアについては【約100万点】と、型落ちとはいえ『腐ってもハイエンド』と言えるスコアではないでしょうか……。
逆に買い替え前の『Pixel 6』が最大で【約85万点前後】と考えると、メモリ構成などはほぼ同じなので若干スペックアップしたと言っても過言ではないですかね……。
作例を紹介
では実際に撮影した写真を紹介していこうと思います♪
ただ、ここ最近まで割と忙しかったこともあってか正直壊滅的に作例がないんですよね……。本当に申し訳ないなとは思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
日中〜夕方にかけて
ウォークマンを除くソニー製品、『Xperiaに限った話』であれば旧イー・モバイル(ワイモバイル)で販売されていた『Xperia mini(S51SE)』か、ソフトバンクで販売されていた『Xperia Z5(501SO)』『Xperia XZ1(701SO)』がまともに使ったXperiaシリーズなので何気に久しぶりなんですよね使うの……。
当たり前ですが、格段に進化したなと感じました。
特にZ4やZ5で『Xperiaそのもの』に対する自分の印象は『最悪』でしたし、XZ1は薄くて軽い名機でしたが物足りなさを感じてました。その後『HTC U11』→『Pixel 3』に乗り換え、最終的に『Pixel 6』で落ち着き、今回5 IVに買い替えたんですが、Pixelシリーズほどの『AI補正の派手さ』や、Galaxyのような『彩度ゴリゴリのSNS映え』するような写真ではなく、『その場の空気感を切り取る』といった自然な色味を表現してくれる印象ですね。
夜間
こちらは夜間撮影したものを作例として。
『Pixel 6』を使っていた際は、お得意の【AI補正】で明るさやノイズを補正し、本来の『写真らしさ』よりも『映え』を意識したようなソフトウェアでしたが、『Xperia 5 IV』は本来の『写真らしさ』に重きを置いているのか、まさに『作品』を撮るのに適している印象です。
このような『作品』としてのスマホカメラ作りは、ライカ監修カメラを採用していた一時期の『Huawei』や現行の『AQUOS』、『Xiaomi』などを彷彿とさせますね。
個人的には結構好みです。
夜間(イルミネーション)
購入した時期が丁度冬ということもあり、イルミネーションを撮影したものになります。どうでしょう……?気になる白飛びもなく、綺麗に撮影出来ているのではないかと思います。
Pixel等と異なりやはり派手さには欠けますが、『写真』として見た時に奥行き感や影が出ている感じが個人的には好きですね。
4枚目については青の色味は若干ボケ感が目立ちますが、『写真』として見れなくはないかと。撮らなくなったのもあって本当に撮影技術が落ちたな……。リベンジ出来る機会があれば、またチャレンジしたいですね。
まとめです
ここまで駆け足ではありますが、スペックと作例を紹介しました♪
スペックについては割と酷評気味に書きはしましたが、正直個人的には『必要十分』と言った感じです。買い替え前に使っていた『Pixel 6』は、動作こそ不満なく使っていたものの、やはり本体サイズが自分には少し大きく感じていましたし、買い替え前で既に2回のディスプレイ修理を行っているので、価格次第では『Pixel 8』という選択肢もありましたが購入当時に行っていた『一括9,800円』は破格でしたね。
この機種がショップで『施策落ち』した時期に『Xiaomi 12T Pro』や『OPPO Reno10 Pro 5G』といった機種もかなりの好条件でお安く販売していましたが、自分自身がHuawei以来【カスタムOS】に触れてこなかったのもあり、カスタムの少ない【AOSP】でしかもコンパクト。自分が思い描いていた条件にはピッタリでした。
じゃあ次の買い替えはソニーを選ぶか。と言われれば、答えは『ノー』ですね。これは『ソニーが心底嫌い』だからというわけではなく、これだけの好条件で自身の要点を満たせる機種が存在しない。これに尽きます。ソニーは後継機として『Xperia 5 V』をこの投げ売り時期に発表しましたが、スペックでも触れた通り『メーカーとしてのやる気を感じられない』製品だと自身が感じてしまったからです。
かといって、妥協案で『10シリーズ』を買うのも何か違う気がしますし、ソニーとしては今後『5シリーズ』自体を廃止すると一部ニュースサイトでも言われています。それであれば次は『Galaxy Sシリーズ』や、Pixel無印を選びます。
もちろん個人的に良かった点もあります。その1つとして『OSの2世代アップデート』があります。これまで『ドコモ』や『au』が2世代アップデートに対応していたにも関わらず、何故かOSアップデートが良くて1世代というやる気の無さを全面に押し出してきたソフトバンクでしたが、今回の『5 IV』や『10 IV』、果てはローエンド帯の『Ace III』に至るまで2世代アップデートに対応してきたのは素直に評価出来ます。
正直ソフトバンクでの『推し』は圧倒的にPixelシリーズになるので、これまでXperiaが売れているかと言われれば厳しい話『売れてない』です。必然的にメーカーがサポートに回す費用や予算が足りず『早期で打ち切り』になることが殆どでしたが、これは流石に驚かされましたね……。
正直、ソフトバンクで同じくアップデートをサボっていた【シャープ】は『Rシリーズ』から2世代アップデートに対応したことを考えると遅すぎる気もしますし、海外メーカーも標準で2世代以上アップデートが来ると考えると『今更感』はありますが、これまでの実績を考えると『大きな進歩』だと思います。
終わりに…
いかがでしたか?
随分と長々書いてしまいましたね…。自分としては機種のレビューをサクッと書いて大体5000字前後で終わらせるつもりが、この時点で10000字を超えてしまってるという……ww
本当に申し訳ない……。
ですが、最後までこの記事を読んでくださった読者のみなさまにもう少しだけおじさんの『自分語り』に付き合って頂ければ……w
まずは今回1年振りとなる記事執筆にあたって、『どのように読んでくれる人に伝えるか』を考えました。丁度タイミング良くソニーの営業さんが店舗巡回に来ることがあり、その際に『Xperia 1 V』や『Xperia 10 V』の売れ行きについてで口論したことをきっかけに、「国産ブランド(笑)しか誇れるものがない、安いプライドだけ押し付ける…(ry※ごめんなさい事実、ではなく暴言でしたねww」
ええと……まあそんなん言うなら『ボロカス書いたるか』とも思ったんですが、大人としてそれはいかがなものかとも思ったので長年『売り手』として、そして『ガジェット界隈民』として、これからの国産ブランドについて自分が思ってる事を書いた次第です。不快に感じた方がいらっしゃったら申し訳ないのですが……。
そうそう、今回の記事を書くのに沢山参考にさせて貰ったのが、たまさんが書かれた『OPPO Reno9 Aの比較記事』とあおとさん(@aoto_sumaho)が書かれていた『Pixel 8の本音レビュー』です!どちらの記事も文体自体は対極的ではありますが、『若者の本音』や『これからの製品作り』に対する思いが伝わるとても良い記事でした。関連記事として貼っておきますので是非♪
さて、自分のレビューはこれで終わりになりますが、皆さんはどのような感想を持たれましたか?自分としては色々書き連ねましたが、これからの製品作りは続けて欲しいですし、昔のような『ワクワクする製品』がまた見られたらなという希望を胸に、これからもこの仕事を続けていこうと思います。そして、『このメーカーだから使い続けたくなる』そんな素敵な『価値ある製品』をこれから先作って欲しい。と言うのが『売り手』として、そして長年界隈に棲む『1人のオタク』からの節なる願いですね。
では今回はこの辺りで……。
最後までお読み頂き、ありがとうございました♪
コメント
コメント一覧 (2件)
売り手目線ならではの記事で、SONY営業さんとのお話でしたり、写真の作例と共に最後まで楽しく読んでいて読み応えありました!!
コメントありがとうございます!
この記事はゲスト枠としてXのフォロワーさんに書いて頂いたんですが、ただの製品レビューだけでなく、売り手としての目線も盛り込まれたボリュームある記事に仕上がってます!