今回はOPPO Find X7 UltraとOPPO Find X8 Proのカメラの比較を行いたい。なお、どちらも日本未発売。
おさらい
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スペック
今回使用するOPPO Find X7 UltraとOPPO Find X8 Proのスペックは下記。
機種比較 | ||
---|---|---|
機種名 | OPPO Find X7 Ultra | OPPO Find X8 Pro |
発表、発売日 | 2024年1月8日 | 2024年10月24日 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 | Dimensity 9400 |
画面サイズ | 6.78 | |
超広角カメラ | 50 MP 1/1.95型 LYT-600, f/2.0, 14mm, 123˚, 1.0µm, PDAF | 50 MP 1/2.75型 JN5 , f/2.0, 15mm, 120˚ , PDAF |
メインカメラ | 50 MP 1/0.98型 LYT-900, f/1.8, 23mm, 1.0″-type, 1.6µm, multi-directional PDAF, OIS | 50 MP 1/1.43型 LYT-808, f/1.6, 23mm, PDAF, OIS |
望遠カメラ① | 50 MP, 1/1.56型 MX890, f/2.6, 65mm (ペリスコープ望遠レンズ), 2.8倍, multi-directional PDAF (25cm – ∞), OIS | 50 MP 1/1.95型 LYT-600, f/2.6, 73mm (ペリスコープ望遠レンズ),3倍, PDAF, OIS |
望遠カメラ② | 50 MP 1/2.51型 IMX858, f/4.3, 135mm (ペリスコープ望遠レンズ), 6倍,dual pixel PDAF (35cm – ∞),OIS | |
カメラの特徴 | レーザー AF, Hasselblad Color Calibration, LED フラッシュ, HDR, パノラマ撮影 | |
アウトカメラ動画 | 4K@30/60fps, 1080p@30/60/240fps; gyro-EIS; HDR, 10‑bit video, Dolby Vision | 4K@30/60fps, 1080p@30/60/240fps; gyro-EIS; HDR, 10‑bit video, Dolby Vision |
インカメラ | IMX615 32 MP 1/2.74型, f/2.4, 21mm, 0.8µm, PDAF | IMX615 32 MP 1/2.74型, f/2.4, 21mm, 0.8µm |
インカメラ動画 | 4K@30/60fps,1080p@30fps, gyro-EIS | |
バッテリー | 5000 mAh, 100W 有線, PD, 10分で50% , 26分で100% 50W 無線 10W 給電 | 5910 mAh 80W 有線, PD, PPS, UFCS 50W 無線 |
価格 | 日本の中古現在約9万円 約 770 EUR | 約 700 EUR |
アウトカメラのイメージセンサーは下記の通り。6倍望遠は共通で、それ以外はFind X7 Ultraが優位。
今回の狙い
今回の比較の狙いは、ハードウェア面で劣化したと言われている新型Find X8 Pro(以下、X8P)と前作のFind X7 Ultra(以外、X7U)を比較し、実際にはどれほどの実力があるのかを確かめることである。
カメラの画質をチェック!
センサーは違うが、それ以上に違うのがSoCに組み込まれたISPの画像処理。
一般的に、DimensityはSnapdragonよりも画像処理が劣るとされており、具体的には全体的に青い(X8P)。
ファミチキ。黄色ぽいX8Pの方が美味しそう。
マスターモードで撮影。X8Pのほうがより暗く渋い。
超広角カメラはX7Uのほうが画角がやや広い。
マスターモードで撮影。よりシックなのはX7U。
2倍ズーム。どちらもあまり綺麗ではない。
3倍をマスターモードで撮影。
3倍で花を大きく撮影。ちなみに、最短撮影距離はX7Uのほうが短く、撮影しやすい。
3倍。X7Uのほうが葉っぱ一枚一枚の色の差がはっきりしていてダイナミックレンジが広い。
3倍。X7Uは青空がやたら濃く表現された。
3倍。X7Uは青っぽい。X8Uは黄色みが強い。
3倍、マスターモード。
3倍。焼肉の焼く前の肉。X7Uのほうが赤色の発色が良い。
3倍。ソーセージとベーコン。
3倍で同じ大きさで撮影しようとするとX8Pはピントが合わない。
綺麗に撮影したい場合は、少し離れてデジタルズームをする必要がある。
6倍。X8Uのほうが若干コントラストが高い。
6倍。X7Uのほうが色味が自然。
6倍。高倍率ズームになるにつれ、X7Uが優位になってくる。
6倍、マスターモード。
6倍。
6倍。X8Pの方が左端の車の白飛びが少ない。
6倍、マスターモード。
6倍。X8Pは、緑色に黄色味が追加され、ビビッドで違和感あり。X7Uの方が良い。
6倍、マスターモード。
6倍、マスターモード。
6倍、マスターモード。
13.3倍。ほんの少しX8Pのほうが良い。
13.3倍。
夜景
夜景は基本的に夜景モードで撮影した。
色味が違い、X8Pは黄色みが強くやや不自然。
2倍。X7Uが明らかに上。X8Pは解像感が低い。
3倍望遠。表現の仕方がかなり違う。X8Pはクッキリ。
3倍望遠。
3倍望遠。
3倍望遠。
6倍望遠。
6倍望遠。
6倍望遠。
6倍望遠。X8Pは電球の黄色が適切に表現されている。
30倍。明らかにX8Pが上。
超広角カメラ。X7Uの方が良い。
動画
両機種とも、4K 60fpsの撮影中に超広角から6倍望遠まですべての画角に切り替えが可能。手ぶれ補正もとてもよく効いており良好。なお、写真と同様にX8Pは黄色味が強い。
総評:想像よりも差がない
撮り比べた結果、大きな差はなかった。とは言え、いくつか気になった点もあるので箇条書きでまとめる。
- X8Pは黄色みが強い写真になることがある
- X8Pはよりソフトウェアの補正が入り加工感が強い
- X8PのほうがHDRが強い場合が多い
X8Pは黄色みが強い写真になることがある
個人的に最も気になる点。これだけで、X8PはX7Uにまだまだ敵わないと感じた。
X8Pはよりソフトウェアの補正が強く入り加工感が強い
X8Pはよりクッキリとした方向性になった。自然さはX7Uの方が良い。
X8PのほうがHDRが強い場合が多い
白飛び抑制はX8Pのほうが優位な場合が多く見られた。
X8Pはかなり頑張ってる
OPPO Find X8 ProはSoCに画像処理に不評なDimensityを搭載しているのにもかかわらず、かなり調整を極めてきた。Snapdragonの優秀なISPと巨大センサーであるOPPO Find X7 Ultraと肩を並べるレベルまで到達したと言えよう。ただし、黄色みが強かったりソフトウェアの補正が過剰に感じる場合もあるので、そのあたりはやや気になるところだ。
Find X8 Ultraが楽しみ
独自の『ISP』『NPU』を搭載せず、完全にDimensity 9400の処理任せでカメラの後処理を行っているのにも関わらず、この完成度には驚いた。純粋にOPPOのカメラソフトウェアが進化していることがわかった。期待されるのはもう次期発表されるFind X8 Ultraはかなり楽しみである。
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