「わかりやすさ」がうまいAppleと苦手なAndroidたち #あおとのスマホ選びより

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大学で消費者がその商品を欲しいと思い、購入する理由を考えよう。という内容で、企業がいかに商品を作るか、そしてマーケティングするかについて学んだ。

今回は、それを踏まえて経営学的な目線からスマホ市場について考えてみる。

中学生・高校生の人で大学進学を志望している場合には大学の経営学部で学ぶことのイメージとして参考になったら嬉しい。

難しい話は一切出てこないので、肩の力を抜いて読んでみよう。

あおとです。XYoutubeTikTokのフォローもお待ちしてます!

目次

前回までの記事

【 vivo X200 Pro mini 】レビュー。クセは強いけど理想的なスマホ。

待ち望んだ後継機。小型モデル『iPad mini 7』を実際に使ってレビューするハナシ

話題の製品が『お安く』買える!?Black Friday 2024【UGREEN】

今回の記事で主に使用する用語は3つ。

ターゲット

メーカーが想定する製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)と言っておこう。つまり多くの人たちがこれにあてはまる。

製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

製品差別化

その製品が、他の製品と異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

記事の内容はすべて定価購入を想定しています。
安く買える場合はこの限りではありません。

はじめに、iPhoneから見ていく。ここでは特定のモデルではなく『iPhone』というシリーズとして考察したい。

多くの人はiPhoneほかのスマートフォン(主にAndroid)という2分化してスマホというものを捉えている。

本来、GalaxyやAQUOSなどを「Android端末」という大きな括りで捉えるのではなく、それぞれを別個のものとして扱うべきだ。なぜなら、Android端末であっても、メーカーによって仕様は大きく異なり、その差はiPhoneとGalaxyのような違いに匹敵するからだ。

あおと

とはいえ多くの人は、「iPhone」と「Android」の2種類って言うよね

iPhoneというスマホブランド

iPhoneがどんなスマホなのかあなたは知っているか。

を押すと用語の解説が見れます

ターゲット

メーカーが想定する、製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

高所得者層=iPhoneを購入するには、高い収入がある人だ。

日本では携帯通信会社のおかげで安く使うことができるため、幅広い層が使用しています。世界的にはiPhoneといえば、金持ちが使うスマホです。

製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

高級スマートフォン

廉価版のiPhone SEを除けば基本的にハイエンド端末であるため、iPhone=高いスマホというポジショニングに成功している。

製品差別化

その製品が他の製品と異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

一目見てiPhoneだとすぐわかるデザイン

デザインが長い間かわらないため、「iPhoneと言えばこのデザイン」という印象付けに成功している。

全てのモデルでりんごマークが背面にある。

iOSというAndroidとは異なるOSを搭載

AirDrop=iPhone同士の共有のしやすさ

iOSにしかない独特の操作性(ノンリニアアニメーション、ボケ効果、バウンススクロール効果触覚タッチ)

アップデートの多さ(最近は他のメーカーも改善が見られiPhoneだけの魅力とは言い難いかも)

iOSの触覚タッチはLINEで活躍。Androidは非搭載

ここからは、iPhoneをモデルごとにわけ、話を掘り下げていきたい。

iPhone SE

ターゲット

メーカーが想定する、製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

とりあえずiPhoneがいい人iPhone であればなんでもいい人、スマホをあまり使わない人、写真を撮る頻度が低い人

製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

安いiPhone

製品差別化

その製品が、他の製品と異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

名前をSEと表記する別シリーズだとすぐわかる

ベゼルが太い廉価スマホであることがすぐにわかる
カメラが一つ 廉価スマホであることがすぐにわかる

つまり、スマホをよく使う人がiPhone SEを購入するのは適していません。
あなたは、Appleが想定するSEの購入者ではないということです。

iPhone ナンバリング (iPhone 15、iPhone 14など)

ターゲット

メーカーが想定している製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

長年のiPhoneユーザー。
大きなこだわりはないがiPhoneがいい、スマホをある程度使う人、ミーハー。
Proほどのものはいらない人。
120Hzやカメラのズーム性能などは求めない人。

製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

初代からの続く「iPhone」の正統後継機Appleとして一番売りたいiPhone。
iPhoneといえばこれ、というスタンダードな機種。

製品差別化

その製品が、他の製品と異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

シンプルな名前。「iPhone 数字」だけ
2つのカメラ
(Proと比べて)カジュアルなカラーラインナップ

つまり、120Hzやカメラのズーム性能などの他のフラグシップAndroidスマホを使ってる人はiPhoneの無印モデルのターゲットではないということです。

iPhone ナンバリング Pro (iPhone 15 Pro、iPhone 14 Proなど)

ターゲット

メーカーが想定している製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

高所得者層高いものを好むブランド品が好き またはハードな使い方をする人

製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

上位のiPhone

製品差別化

その製品が、他の製品と異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

カメラが3つある

名前にProを載せる上位機種ということがすぐわかるシックな色が多い。公式サイトが黒基調の世界観。1年で販売終了の特別感

iPhoneのProモデルの公式サイトは世界観が違う

iPhoneのProは金持ちのためのスマホです。だから、値段が高いと感じる人はターゲットではありません。

ここからは、マーケティングの観点からGalaxyAQUOSを考える。

Galaxy はA24A54S24S24 Ultraと大きく4種類あるので、いっぺんに考察したい。

ターゲット

メーカーが想定している製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

A24スマホをあまり使わない人
A54使うけど、ハードなことはしない人
S24ハードにつかう人、コンパクトさもほしい人、カメラも撮る人
S24 Ultraハードにつかう人、全てが最高がほしい人、カメラも撮る人、優越感がほしい人
製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

A24とにかく安いGalaxy
A54そこそこ使えるGalaxy
S24コンパクトな高性能Galaxy
S24 Ultra全てを詰め込んだGalaxy
製品差別化

その製品が、他の製品と異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

A20系ノッチデザイン、ベゼルが太い、カメラが一つ、動作が遅い
A54カメラが3つある? 上位機種とほぼ同じデザイン、抑えられた処理性能
S24カメラが3つある?動作が早い
S24 Ultraでかい、カメラがすごそう、ペンがはいってる、なんかすごそう

ラインナップ名称がわかりづらい。

AとはSとは?数字の意味は?数字が大きければ上位機種なのではないかと考える人も多いのではないだろうか。

つまりは、Galaxy A24,A54,S24と3つのGalaxyを並べられると詳しくない人にとってグレード的には、S24A54 ???という混乱が生まれる可能性がある。

Galaxy A20シリーズは安価だがそこまで人気にはならない→以降日本では販売せず

安いスマホを買う層は、国産ブランドを気にする人も多く、韓国SAMSUNG製のGalaxyを選ばない人も一定数存在する。そして、値段の安さが最大の長所になっているスマホは安さ上にある程度の販売は見込めるが、同時に安物ブランドというイメージを定着させてしまう。

買う人が混乱するデザインに

ここ数年、SAMSUNGはデザインを統一するためにGalaxy Aの一部の機種とS無印モデルの背面デザインをほぼ同じにした。

これはGalaxyと言えばこのデザインという認知につながるが、同時にどの端末がどれほどのグレードがあるのかわかりづらく、購入者の混乱を招くと考えられる。

わかりやすい「最強スマホであるということ」

いっぽうで、ひと目見て上位機種であることがわかるUltraは絶大な人気があり、型落ちになっても中古市場での需要も絶えない。高いスマホにはロマンを求める人も多い。無難なスマホはiPhoneがあるんだから、「あえて」日本でAndroid端末を買うならすべてが最高の端末を選ぶ人が多いんだろう。

Galaxy S24 Ultra

また、噂によるとSAMSUNGはこれまでのブランドイメージを払拭するためにSやZはGalaxyではなく、別ブランドとして名称変更を行う予定らしい。

ターゲット

メーカーが想定している製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

wish国産ブランドがほしい人
スマホをほとんど使わない、使えればなんでもいい人 
sense予算はそこまで多く組めないけど国産ブランドのスマホがほしい人、でもそこそこ使えるレベルのスマホを求める人
R国産ブランドでかつ高性能がほしい人
R proスマホに高画質カメラを求める人、ライカ社監修カメラが欲しい人
製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

wish安いAQUOS
sense中価格帯のAQUOS
R??(手頃なハイエンドAQUOS)
R pro最新技術を詰め込んだAQUOS
製品差別化

その製品を他の製品が異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

wish
ベゼルが太い、カメラが一つしかない、わかりやすい廉価なデザイン
sense頑丈さ、高級感控えめなカジュアルで無難なデザイン。
R10万円以上するのにノッチ&不均等なベゼルデザイン、つまりsenseと差別化できていない。唯一の大きな違いは、ライカ社ヘクタールレンズ採用と上位SoC。
R pro名前にproがある、ライカがある、パンチホールディスプレイデザイン

AQUOS wishが売れる理由

安くて国産ブランドであるから。国産ブランドを気にする人はデザインや機能に多くを求めない人が多いから。また、業務端末として大量に購入する会社もあるそう。

イオシス公式 X https://twitter.com/iosys_official/status/1765313582550712717?t=JxWMbFoP7-kPkYDmZ9DB1Q&s=19

AQUOS senseが売れる理由

ミドルスマホとしての要点を抑えているから。つまりノッチもベゼルの太さもAQUOS senseを買う人は気にしないとSHARPもわかっている。

防水IP68、FeliCaおサイフケータイ、有名なメーカーであること、壊れにくさ(耐衝撃)、イヤホンジャック、SDカード

最新版のAQUOS sense8は、7から続く1/1.55型のそこそこ良いセンサーに加えて、光学式手ぶれ補正を搭載し、さらにディスプレイは90Hz/疑似180Hzというギークが喜ぶ要素も取り入れたことで、注目された。

引用:SHARP公式 AQUOS sense8

2024年10月30日には、AQUOS sense9を発表。AQUOS R9とほぼ同じデザインで、カジュアルなものに。

全面デザインは、パンチホールフロントカメラになり、スッキリとした印象。価格は6万円とやや高くなった。とはいえ、グローバル市場を意識した細かなアップデートが好印象。

AQUOS Rが売れない理由

そう、R無印は謎端末なんだ。
高性能なハイエンドモデルを買う人の多くが高い金額を払うのだから、細部までこだわるはず。だからノッチも不均一なベゼルも買わない理由になってしまう。その例外の人が購入しているのもまた事実だが、少数派。

https://jp.sharp/products/aquos-r8/

せっかく優秀なSoCであるSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているのに、非常に勿体無いデザインである。

AQUOS R9が2024年5月8日に発表。レビューもした。

ディスプレイ側のデザインはGalaxyのUltraを彷彿とさせるスクエアと狭額縁。先代比でかなり洗練された印象。ただ、背面のデザインはかなり個性的。実機レビューは下記。期待を超えてきた。

AQUOS R proが注目されるが売れない理由

ペリスコープ望遠レンズがないから。の一言だろう。

そもそも定価20万円するスマホを選ぶのはかなりのスマホマニア層。そんな彼らは海外のスマホにも詳しいし、日本だとGalaxyのUltraという選択肢があることも知っている。シングルカメラ=ズームが粗いの20万円端末は物足りなさが拭いきれない。デジタルズームの画像補正も強いとは言えず、望遠画角はかなり苦しい。

管理人も使用しているAQUOS R8 pro

SHARPは、カメラっぽさを重視しシングルカメラとしたそうだが、SHARPが考えているフラグシップAQUOSとしてのカメラのあり方と我々消費者が抱いている20万円近いスマホは超広角から望遠画角まで全て綺麗に撮れるというイメージには大きなギャップがある。

追記:正統後継機『AQUOS R9 pro』は発表されず。(2024年8月中旬時点。)追記:『AQUOS R9 pro』が正式に発表された。(2024年10月29日。)

新たにペリスコープ望遠レンズと独立した超広角レンズを搭載することで、ヲタクたちを喜ばさせた。

ディスプレイはフラットでおそらくSAMSUNG製の有機EL。

カメラはメインにLYT-900(スマホ最大)、望遠カメラは1/1.56型の大型センサーを搭載。

XperiaはAce、10、5、1という基本的に4つのグレードがある。

ターゲット

メーカーが想定している製品の購入を考えている人。ここではエンドユーザー(買ってから即転売などをせず、普通に使う人)。

Ace国産ブランドがほしい人
スマホをほとんど使わない、使えればなんでもいい人 
10昔のXperiaを使ってた人、Xperiaが欲しいけどそこまで金額を出せない人
5?????(国産ブランドを重視する人、SONYファン??)
1マニュアルで綺麗なカメラをスマホで撮りたい人、SONYファン
製品コンセプト

その製品にしかない特徴、個性の言語化。消費した時に感じる気持ち。

Ace廉価Xperia
10ミドルレンジXperia (AQUOS senseをライバルとして)
5やや小さい上位Xperia
1フラグシップ Xperia
製品差別化

その製品を他の製品が異なるものだと消費者が思うこと。位置付け。

Ace他のXperiaとは全く違うデザイン。
10縦長デザイン=Xperiaらしさ。明るめの本体色、軽量
5縦長デザイン=Xperiaらしさ。デュアルカメラ構成、明るめの本体色
1縦長デザイン=Xperiaらしさ。ペリスコープレンズ搭載、4Kディスプレイ搭載

Xperia AceはXperiaには見えない

ほかのXperiaとは明らかに異なるデザインで、SONYとしても明確に差別化したいように感じる。Xperiaのなかで唯一、ノッチデザインである。また下部のベゼルも太く、廉価スマホであることがわかりやすい。そして名前を見る前には、どこのブランドのスマホであるかも正直わかりにくく、SONYらしさ、Xperiaらしさはまるでない。

国産ブランドを重視する人にとっては貴重な安い国産スマホなので、手に取る人もいるのだろう。しかし、AQUOS wishというライバルに苦しむ。

ここからは、10、5、1を見ていくが、いまいちそれぞれの数字の意味がよくわからない。Xperiaを知らない人の初見のわかりやすさにおいて他者に大きく劣る。

Xperia 10はライバルより価格が高い

AQUOS senseと同じく、多くの機能性能は求めないが、そこそこ使えるスマホがほしいという需要を満たすモデル。カメラも超広角+広角+望遠(2倍)とこのクラスにしては豪華仕様。SoCには主流のミドルレンジチップセットを搭載とミドル端末としてまとまりのあるスペックと言える。しかし、価格の高さゆえに購入する人が少ない。また昨今は、Pixel 7aなどのライバル勢の追い上げもあって、OSのサポート期間などの面でも遅れをとる。

Xperia 5は製品コンセプトが不明確

これまでのXperia 5は最上位Xperia 1の小型モデルという位置付けであったが、世代が進むにつれてコストカットがみられ、誰をターゲットにしているのか迷走している。

定価14万円を払うことを考えると望遠カメラは欲しいし、さらにOSのアップデートを重視する人たちにとっては物足りなさがある。ベーシックなハイエンド端末を目指すならば、価格は10万円以下にしないと売れない。

売れるためには、価格帯らしいスペックアップをするか、現状スペックで5万円程度値下げをするか、厳しい判断をSONYには求められる。

ロマン満載なXperia 1は高すぎる

フルスペックなXperiaといえばわかりやすい。新開発のイメージセンサーを搭載し、さらにペリスコープ望遠レンズの光学望遠カメラも積む。4Kの120Hzというスマホの画面としてはこれ以上ない解像度を誇る綺麗な有機ELを搭載する等、ロマンも感じられる。Xperia 1は他社のフラグシップスマホに引けをとらない完成度で、スマホ自体は非常に素晴らしい。

しかし、OSのアップデートが短い。

それ以上に価格が高すぎる。Xperia 1Vは179,300円 (税込)とよっぽどのSONYファンでないと出せない価格である。

ニッチな層へ向けて

4Kディスプレイやよりカメラらしさを感じる専用アプリを搭載するなど、スペックや体験にこだわりのある層から支持をえているフラグシップXperia。チップはその年の最もパワフルなもの採用し、Galaxyのウルトラなどと勝負する。

新型はよりバランスの取れたスマホに

月発売のXperia 1 VI は、これまでの縦長デザイン21:9を卒業し、一般的なスマホと同じ19.5:9となった。 またディスプレイ解像度も4KからフルHD+へとスペックダウンが図られている。いっぽうで画面の明るさは大幅に向上し、バッテリー持ちも向上したという。カメラアプリも刷新され、より大衆ウケを狙ったかっこうである。

とはいえ、今までのファンは置き去りに。

Xperiaは全体的に価格が高い

Xperiaのスマホとしての基本のスペックは全て揃ってるが、同じスペックのライバルスマホと比べるとあまりにも値段が高い。それゆえ値段の時点で購入の検討外になっている人もたくさんいるはず。

SONYブランドが好きな人であっても、Xperia 1や5を購入するのは躊躇する価格設定であると言える。

XperiaGalaxyPixel
ミドル8万円5万円6万円
上位14万円12万円10万円
最上位18万円19万円15万円
PIxel 8

Googleというブランド価値は非常に高く、Googleのスマホというだけで関心を持たれる。また、消しゴムマジックやベストテイクを始めとした宣伝効果もかなり大きい。販路が広いのも強み。

Pixelシリーズはナンバリングモデル(Pixel 8)、Proモデル、最廉価aとたったの三種類。非常にわかりやすい。

Pixel 8 Pro
Pixel 8a
Nothing Phone (2a)

光るという明確な特徴がある。

名前はナンバリングモデルとaの2種類のみ。わかりやすい。

Nothing Phone (1) 、Phone (2)、Phone (2a)

最新の廉価モデルPhone (2a)は、日本市場で需要が高いFeliCa/おサイフケータイにも対応し、さらに手頃な価格設定のため注目度が高まっている。

RenoとA〇〇の二本立て。わかりやすいし、何よりも安いから名前も覚えるまでもなく売れる。

名前が分かりづらいけど、安いから売れる。

基本的に知名度が低いスマホは、名前が長い傾向が強い。消費者にとって、どんなスペックなのかどんなスマホなのか分かりづらく関心を損なうのだろう。

ただ例外もあって、日本未発売なのにも関わらず、一部のギークから絶大な人気を誇る、vivo X90 Pro+といったスマホもある。だから、必ずしも名前が長いからだめというわけでもない。でもその分、しっかりとしたスマホとしての完成度は求められる。

vivo X90 Pro+

売れるスマホ

・価格が高くても名前がシンプル 例:iPhone 15

・価格が安くて名前がシンプル 例:AQUOS Wish4

・価格が安くて名前が長い 例:Motorola moto g64 5G

売れないスマホ

・価格が高くて名前が長い=意味不明 例:HONOR Magic6 Ultimate

・価格が高すぎる(20万円) 例:Xperia 1 VI

・価格が高いのに性能が低い=コスパ悪い 例:BALMUDA Phone

廉価スマホを購入し不満をあげる人は、自分がメーカーの想定したターゲットではないことをわかっていないということだ。価格が安いスマホは価格を抑えるためのコストカットは必然である。

あなたが買ったスマホはそもそも、あなたが使う用途は元々想定されていない。

【例】

AQUOS wishで原神をする。

AQUOS wishシリーズは価格の安さを実現するためにスペックが抑えられています。例えば6.7年前のスマホと同じような処理能力しかありません。当然、今のスマホでようやく動くようなゲームアプリが快適に使えるとは言い難いです。

OPPO Reno9 Aでカメラ性能を重視する。

OPPO Reno9 Aに関しても価格の安さ、そこそこ使えるレベルなスマホになるので、カメラや処理能力は価格相応のものとなっています。もちろんメモ程度の撮影は可能ですし、LINEやネット検索などは行えますが、それ以上を求めるなら上位の機種を選んだほうが賢明でしょう。

メーカーの謳い文句は疑うべき

しかしこれらはメーカー側にも責任が少なからずある。なぜならスペックの低いモデルにかかわらずカメラが綺麗と謳っていたり、サクサク動作と表現しているからだ。スマホについて大きな関心がない限りスペック表は見ないし、頼りになるのはパンフか公式サイトのみ。

メーカーの謳い文句に騙されず、実機レビュー記事/YouTube動画を確認した上で購入するのが失敗しないスマホ選びとしておすすめしたい。

しかし、購入前のイメージと実際の使用感の齟齬は値段の安い機種であるから許させるのであって、先述したように値段の高いスマホは購入者のイメージ通りにちゃんとしたスマホでなければならない。買ってくれた人を失望させてはいけない。

売れ行きが香ばしくないスマホは随所に完成度の低さが散見される。

本来の廉価スマホは高齢者などのあまりスマホを使わない人向けのスマホのはずだった。

ところが現状はどうだろうか、スマホをたくさん使う若い世代でも廉価スマホを使ってる人は珍しくない。

彼らの要求を満たすことのできない廉価スマホは、忌み嫌われ、いつしかiPhoneを望むようになるのだ。

友達のiPhoneはカメラ綺麗なのに私の(廉価)Androidは画質悪い。。。
(廉価)Androidやめたい!

友達のiPhoneはゲームサクサクなのに僕の(廉価)AndroidはもっさりしてるしカクつくしiPhoneに変えたい…

そう、彼らには「廉価」Android端末という意識はない。Androidなら全てそう、Androidは安物、iPhoneよりも格下のスマホという認識になっている。(しっかりと理解している人もいます。)

ハイエンドAndroidユーザーは非常に少ない。
だから、ハイエンドスマホ=iPhoneになっているのもまた事実。

よっぽどスマホに関心を持ち、調べない限りは

サクサク動くスマホがほしい=iPhone
カメラが綺麗なスマホがほしい=iPhone


と印象付けられている。

一度、廉価Androidスマホを使用したユーザは、そのたった一つのスマホによって、Androidというものはこれだというイメージが作られる。スマホに疎いユーザにとってスマホの種類はiPhoneとAndroidのたった2種類。それ以上でもそれ以下でもない。

だから廉価スマホ特有の動作が遅い&カメラが綺麗に撮れないといったコストダウン要素をAndroidの全てだと思い込む。

日本がiPhoneに絶対的な信頼を置かれている理由だ。

一方で、スマホに詳しいギークは、日本未発売の超ハイスペックなAndroid端末を求めて輸入をしたり、わざわざ海外にまで買いに行くわけだ。安いのに高性能を誇る真の意味でコスパ最高なスマホが日本に進出したら、Androidは安かろう悪かろうではない、安いのに性能もいいという認知が広がるはず。なのだが、、、現実は技適取得やフェリカ、iPhone一強っといった都合で、コスパに優れたメーカーの進出は少ない。

Androidに対する認知が人によってこんなに違うのだと、驚くばかりである。

https://www.au.com/mobile/product/smartphone/

スマホ選びをするうえで、購入者/消費者である私たち自身が自分がスマホに求めるものについて理解しておくことが重要である。

おすすめのスマホなんですか?という漠然とした質問には答えにくい。

そして、そんな漠然とした質問の答えに最もふさわしいのがiPhoneなんだ。なぜならスマホに詳しくないその質問者でもオールラウンダーなiPhoneを買っておけば文句がまずでない。高い処理能力、綺麗なディスプレイ、70点以上はあるカメラ性能と。しかも日本でのiPhone使用者はとても多いからわからないことも聞きやすい

だから、iPhoneと直接的なライバルになるような高価格帯のAndroid端末を除くと(=安いAndroid端末は)、どこかしらコストカットがされているから、購入者が想像していた通りにゲームがサクサク動かなかったり、カメラの画質が悪かったりするわけだ。

つまり、ここで言いたいのは、スマホ素人がコストカットされた廉価Android端末を安易に手を出すと火傷する可能性が高いというのとだ。

AQUOS wishなどのスマホは割り切った使い方をするためのスマホなんだ。メーカーもそう想定してる。それ以上を求めてはいけない。

スマホはオーダーメイドではないから、個人の好みに合わせてカスタマイズすることはできない。

だからこそ、既製品である一つの端末に期待する性能、機能も人によって異なるわけだ。

iPhone SEのカメラをもっとよくしろ!と望む声

しかしそんな需要はないか、かなり限られていて、そもそものSEのターゲット層はそんなもんを望んでいない。彼らが望むのは安いiPhone、それだけのことだ。とはいえ、現行のSEは9年前のiPhone 6sと同じイメージセンサー(IMX315)。さすがに古すぎるということで、次期 iPhone SE 第4世代ではiPhone 11/12と同じものが採用されると言われている。

同様に、超広角カメラを搭載しデュアルカメラにしろ!という声も耳にするが、それをすると売れ筋の無印モデル(iPhone 15や14など)とかぶってしまうため、ありえないだろう。

iPhone 5sベースのSEを復活させろ!という声

4インチのiPhone SEは2024年になっても完成されたデザインである。Appleの技術があれば、あの小さいな筐体に最新の高性能SoCを積むことは不可能ではないだろう。しかしながら、10年以上前のキャパシティに収まる新しい基板を設計しなければならず、コストがかさむ。もう一度言うが、SEを欲しがるターゲットはそれをだれも望んでいない。安ければいい。それだけだ。

とはいえ、新機種を出しても何も進化してないのもニュースにならないため、新機能は少なからずはいる。例えば、カメラにはソフトウェアでポートレートなどを追加した。

ベゼルの不均一さやデザインの洗練度

逆に言えば、高いスマホを買う人は細かな要素をも重視するため、値段が高くなればなるほど求められるポイントも多くなる。

例えばOSのサポート期間と言った廉価スマホでは省かれがちの保証、そしてスタイリッシュなデザイン、高いカメラ性能、バッテリーライフ等。

だから、14万円のAQUOS R8(無印モデル)のベゼルが太さ、あるいは目に見えてわかる不均一さは、買わない理由になる。

上部と下部が太め
4辺すべてが均一の太さ

同じ価格ならデザインが綺麗に見える方を選ぶ人が多いはずだ。

楽天モバイルがAQUOS R9の取り扱いを開始。値段は8万弱とかなりお得になっている。この値段なら不均一なベゼル水滴型ノッチも許せるかな。

ここまで読んでいただいたように、Appleのマーケティングの上手さは圧巻で、スマホに詳しくない人でもどのiPhoneがどんなモデルなのか&性能なのかが非常にわかりやすい。一方で他のメーカーはデザイン面で苦戦しており、購入者の購入意欲を阻害している。

わかりやすさ はとても大事なことがわかった。

それはスマホのデザインだけでなく、スマホの名前、さらに言えば公式サイトの世界観なども重要だ。

スマホメーカーらには、どのモデルが上位機種でどのモデルが中堅機種なのか、まずは、デザイン/ネーミング面でAppleのように棲み分けを行ってもらいたいところ。

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