2025年最新モデル『AQUOS R10』を購入したので、Xiaomiのコンパクトフラッグシップモデル「Xiaomi 15」と比較していきます。
おさらい
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AQUOS R10 と Xiaomi 15
両者のスペックは以下のとおりです。
AQUOS R10はSoCにSnapdragon 7+ Gen 3を搭載しており、一方のXiaomi 15はハイエンドのSnapdragon 8 Eliteを採用しています。
全体的なスペックでは、Xiaomi 15に分があります。
スペック詳細 (タップで開閉出来ます。)
スペック比較 | ||
---|---|---|
機種名 | AQUOS R10 | Xiaomi 15 |
発売日 | 2025年7月10日 | 2025年4月1日 |
OS | Android 15 | Android 15(Xiaomi HyperOS 2) |
SoC | Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Mobile Platform |
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 256 512GB |
バッテリー | 5000mAh | 5240mAh |
画面サイズ | 6.5インチ | 6.36インチ |
画面解像度 | 2340×1080 | 2670×1200 |
パネルの種類 | 有機EL | 有機EL |
生体認証 | 顔、指紋 | 顔、指紋 |
カメラ | 2つ | 3つ |
サイズ | 156 x 75 x 8.9 | 152.3 x 71.2 x 8.1 / 8.4 |
重量 | 197g | 191 g |
カラー | チャコールブラック カシミヤホワイト トレンチベージュ | ブラック ホワイト グリーン |
FeliCa | ◯ | × |
ワイヤレス充電 | × | ◯ |
イヤホンジャック | × | × |
防水 | IP68 | IP68 |
SIM | nanoSIM 2枚またはnanoSIM1枚とeSIM | nanoSIM1枚とeSIM |
デザイン
それぞれ個性的なデザインを採用しています。
AQUOS R10は角張ったフォルムで、Xiaomi 15は丸みを帯びたボディです。両者のデザインは対照的です。




側面はどちらもフラット。マット仕上げでさらさらしており、指紋がつきにくい点も共通しています。


明るいディスプレイ
両者とも明るいディスプレイを採用しており、炎天下でもはっきりと表示が見えます。画面が暗くてカバンの中に入れたり、手で影を作ったりする必要はありません。


性能には大きな差が。ただし。
AQUOS R10はSoCにSnapdragon 7+ Gen 3を、Xiaomi 15はSnapdragon 8 Eliteをそれぞれ採用しています。
3回連続でベンチマークを実施した結果は以下のとおりです。
AQUOS R10 のベンチマーク
3回連続で計測した結果、1回目は130万点、3回目は106万点とやや大きめのスコア低下が見られました。ただし、発熱は抑えられており、3回目でも高温によるシャットダウンは発生しませんでした。


Xiaomi 15のベンチマーク
Xiaomi 15は発熱が大きく、3回目の計測途中で温度上昇により計測を中断せざるを得ませんでした(環境や個体差による影響もあります)。
調子が良い時には230万点前後を記録し、さすがフラッグシップらしい性能を発揮します。


両者ともに、ゲームをするのにも十分な性能がありますが、ピークパフォーマンスはXiaomi 15に分があります。
好みが分かれるOS
AQUOS R10は、Pixelに似たほぼ純正のAndroid 15を搭載しています。一方、Xiaomiは独自スキンであるHyperOS 2を採用しています。どちらもAndroidスマホですが、異なる点は多くあります。
AQUOS R10








Xiaomi 15








OSの機能性やデザインについては好みによる部分が大きいため、一概に優劣をつけることはできません。なお、OSアップデートに関しては、AQUOS R10が最大3回(加えて2年間のセキュリティアップデート)、Xiaomi 15は4世代分のアップデートに対応しており、その後さらに1年間のセキュリティ更新が提供されます。そのため、長期的に見れば、Xiaomi 15のほうがメーカーのサポートをより長く受けられると言えるでしょう。
ステレオスピーカー
両者ともステレオスピーカーを搭載しています。長らく不評だったAQUOSのスピーカーも、AQUOS R10になって大幅に改善され、ほとんどの人が満足できる音量・音圧・音質になっています。
Xiaomi 15のステレオスピーカーについても相変わらず高品質で、わずかにXiaomi 15のほうが優れていると言えるでしょう。


ライカコラボカメラを搭載
両者のカメラは “Co-Engineered with Leica” で、日本語表記ではAQUOS R10は「ライカ監修」、Xiaomi 15は「ライカ共同開発」と謳っています。
カメラのスペックについては以下のとおりです。
カメラ比較 | ||
---|---|---|
機種名 | AQUOS R10 | Xiaomi 15 |
超広角 | ◯ 13mm マクロ機能 | ◯ 14mm |
広角 | ◯ | ◯ |
望遠 | × | ◯ 2.5倍 |
その他 | スペクトルセンサー | |
フロント | ◯ | ◯ |
ここからは、実際の作例を参照しながら、両者の特徴を見ていきます。
両者とも色味を変更する機能がありますが、AQUOSは「オリジナル」、Xiaomi 15は「オーセンティック」に設定してすべて撮影しました。












▼超広角で撮影。AQUOS R10の透かしには「HEXTOR」と表記がありますが、超広角にはおそらくHEXTORレンズは使用していないでしょう。AQUOS R10が13mm、Xiaomi 15 が14mmなので、AQUOSのほうがやや画角が広いです。




▼2倍で撮影




▼その他












日中の写真では、AQUOS R10はかなり自然で、肉眼で見た景色に近い仕上がりになります。一方、Xiaomi 15はコントラストが高めで、絵のような印象です。条件がぴったり合えば、感動するような写真が撮れるのもXiaomi 15の魅力です。
あとは好みの差と言えるでしょう。
▼夜景












夜景はXiaomi 15に軍配が上がります。解像感が圧倒的です。AQUOS R10はシャッターラグが大きく、ぶれやすい傾向があります。また、きれいに撮れた写真でもディテールがぼやけています。
▼互いに撮り合ってみました。まず、下の木の色が全く異なることがわかります。AQUOS R10のほうが、カメラらしい良い意味での彩度の低さがあります。




カメラは好みの差もありますが、基本的な写真の画質で言えば互角、あとは好みの差と言えるでしょう。
撮影体験
カメラアプリ
以下は、AQUOS R10のカメラアプリでのプレビューと、オート撮影での撮って出し写真です。プレビューでは特に赤い花の色が潰れていますが、実際の写真ではしっかりと捉えられています。このように、AQUOSは撮影時と撮影後の写真にギャップがあり、やや使いにくい点があります。
一方、Xiaomi 15はほぼプレビューどおりの写真が撮れます。




望遠レンズの有無
Xiaomi 15は2.5倍の望遠レンズを採用しており、ズーム時の画質ではやはり優位に立っています。
AQUOS R10は2倍は画素配列を変更したクロップズーム、それ以降は単純なデジタルズームです。ただし、一見すると画質はそこそこ維持されている印象です。
なお、Xiaomi 15は最大60倍のデジタルズームに対応しており、AQUOS R10は最大8倍となっています。




圧倒的な動画性能の差
動画性能には大きな違いがあります。AQUOS R10は最新のアップデートにより、広角カメラのみ4K 60fpsで撮影できるようになりましたが、超広角カメラは1080p 30fpsに制限されています。
一方、Xiaomi 15は超広角や望遠を含め、すべて4K 60fpsで撮影可能です。さらに、広角カメラでは8K 30fpsでの撮影にも対応しています。
カメラアプリの使いやすさや望遠レンズの有無、動画撮影時の性能まで含めて考えると、Xiaomi 15のほうがトータルで見たカメラ性能は高いと言えるでしょう。
まとめ
ここまで、AQUOS R10とXiaomi 15について見てきました。筆者が感じた、それぞれどのようなユーザーにおすすめできるかをまとめましたので、参考にしてください。


AQUOS R10
- おサイフケータイが必須な人
- 四角いスマホが好きな人
- シンプルなOSが好きな人
- 動画をあまり撮らない人
- 遠くをあまり撮らない人
Xiaomi 15
- 望遠レンズが欲しい人
- 動画をよく撮る人
- OSにカスタマイズ性を求める人
- おサイフケータイを使わない人
一台選ぶなら…?
私は一台に絞る必要はないと思っていて、それぞれに良さがあるからこそ、こうして2台とも所有しているわけですが(笑)、あえて一つ選ぶとしたら、私ならXiaomi 15を選ぶでしょう。おサイフケータイこそ非対応ですが、それ以外の点ではAQUOS R10と同等、あるいはそれ以上のスペックを備えています。やはり、ギークな私にとっては、このコンパクトさで妥協のない性能は非常に魅力的に映りました。もっとも、友人におすすめするなら、AQUOS R10のほうでしょうね。


文、写真 あおと
今回紹介した製品




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