オウガ・ジャパン(OPPO日本法人)は、昨年日本市場に投入した同社のフラッグシップモデル「Find X8」に続き、今年も勢いを感じさせるラインナップを展開している。
その中でも注目なのが、今回紹介するミッドハイレンジスマートフォン「OPPO Reno14 5G」だ。今回はメーカーから実機をお借りできたので、その使用感や印象をまとめていきたい。
おさらい
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OPPO Reno14 5G の特徴


- Mediatek Dimensity 8350 (4 nm) を採用 *Anutu 130万点前後で処理能力が高い
- 6.59型有機ELディスプレイ (120Hz 1200 nits)で綺麗
- ベゼルが細く美しい
- 3.5倍望遠カメラを含むトリプルカメラを採用
- 6000 mAh バッテリー × 80W有線充電
- ColorOS 15を搭載。ぬるぬるなアニメーションを採用
- Googleに対応している
- 独自のAI機能が充実している
- FeliCaを搭載していない
OPPO Reno14 5G の外観(良い)


ボディは6.59型ということもあり、やや大きめのサイズ感だ。背面は指紋がつきにくいマットな質感で、手触りも良い。
重さは187gと、このサイズのスマートフォンとしては比較的軽量な部類に入る。




側面はフラットな形状で、斜めから見たときにボディの美しさが際立つデザインだ。全体的に質感も高く、仕上がりの良さが感じられる。
処理能力(良い)
Mediatek Dimensity 8350 を採用。Antutuベンチマークは130万点前後で推移している。発熱はやや激しいため長時間使っていると気になる人もいるだろう。


理想的なトリプルカメラ(良い)


カメラは、3.5倍望遠を含むトリプル仕様。詳細は下記のとおり。
50 MP, f/1.8, 26mm , PDAF, OIS
50 MP, f/2.8, 80mm , PDAF, OIS, 3.5x optical zoom
8 MP, f/2.2, 15mm, 116˚ , 1/4.0″, 1.12µm, AF
ここからは、実際の作例を用いてカメラ性能を見ていこう。
日中は自然なトーン
大阪・関西万博に行った際の写真を数枚掲載した。一部には、MediaTek Dimensityチップ搭載機種によく見られる青白さが見受けられたものの、全体としては期待を上回る画質だった。




▼望遠カメラには、85mm相当(光学3.5倍)のレンズが搭載されている。






▼こちらは、170mm相当(7倍ズーム)の写真である。光学3.5倍で撮影した画像の中央部分をクロップしたものだが、劣化は少なく、きれいにズームできている。


屋内の撮影でも、素直な色味で記録することができる。


夜景
夜景も適正な露出で撮影でき、白飛びも抑えられており、非常に高画質な写真が得られた。












カメラに関しては、特に静止画の評価が非常に高い。一方、動画についても、超広角カメラが最大で1080p・30fpsにとどまる点を除けば、優秀な部類に入る。広角カメラと望遠カメラは4K・60fpsでのHDR動画撮影に対応しており、手ぶれ補正の効きも良好だ。
ディスプレイ(やや暗いかも)


ディスプレイは6.59型で、最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、最大輝度は1200ニトだ。実際の直射日光下だと視認できる明るさは確保されているものの、さらにもう少し明るいとより良いと感じた。
ディスプレイの保護ガラスには、Corning Gorilla Glass 7i を採用しており、背面にはCrystal Shield Glassが用いられている。
ステレオスピーカーを搭載
OPPO Reno14 5Gはステレオスピーカーを採用。さらに音量も大きく、スピーカーにこだわりがある人にもおすすめできるエンタメ体験だ。


水中でも撮影できる防水性能
OPPO Reno14 5Gは、IP68 / IP69の防水防塵に対応する。この高い防水性能のおかげで、水中での撮影も可能だ。
詳細は下記のショート動画をチェック。
良い点と注意点


良い点
- とても上質なデザイン!美しい
- ベゼルが細く、綺麗なディスプレイ
- 画面サイズの割に比較的軽量なボディ
- 高い処理能力で、サクサクな操作感
- 3.5倍望遠カメラが使いやすい!色味も良い!
- 滑らかで使いやすいColorOS 15を搭載!
- バッテリー持ちが良い!大阪・関西万博でも余裕で一日中使えた!
- ステレオスピーカーを搭載している!
- IP68 / IP69の防水防塵に対応し、水中撮影ができる!
- Google Play ストア標準搭載でアプリを簡単に追加できる!
- QRコード決済、クレカのタッチ決済が使える!
- スマホにマイナンバーカードを登録できる!
注意点
- FeliCa / おサイフケータイを搭載していない!モバイルSuicaが使えない!
- 画面輝度がやや物足りない時がある!
- 超広角カメラの動画性能が良くない!超広角カメラのみ、最大1080P 30fps
- 本体サイズがやや大きい!
- iPhoneに似てるが故に間違えられる!
どんな人におすすめ?


モバイルSuicaをはじめとするおサイフケータイ機能を使わない人であることがまず第一の条件となる。しかし、その点をクリアできるのであれば、高い処理能力、期待を上回るカメラ性能、使いやすいOS、本体の質感の高さなど、全体的に非常によく仕上がった一台だ。
スマートフォンにおいて主要な機能を高いレベルで求めつつも、予算は10万円以内、できれば8万円前後に抑えたい──そんな人におすすめできるモデルである。
Reno13 Aと迷う?
同時に発表されたOPPO Reno13 Aは、処理能力やカメラ性能こそ控えめではあるものの、おサイフケータイ機能を搭載している。どちらにするか迷った場合は、モバイルSuicaやQUICPayなどの非接触決済機能を日常的に使うかどうかを基準に選ぶとよいだろう。
個人的な意見としては、それらの機能を使わないのであれば、OPPO Reno14 5Gを圧倒的におすすめしたい。


まとめ


OPPO Reno14 5Gは、上質なボディを備え、高い処理能力を実現し、さらに望遠カメラまで搭載するという、ミドルレンジとしては非常に豪華な仕様のスマートフォンである。
もちろん、もう少し画面輝度が高ければさらに良かったし、おサイフケータイに対応していれば、より多くのユーザーに勧めやすい端末になっていたはずだ。
とはいえ、このスマホはあくまでミドルレンジ(ハイミッドレンジ)に位置するモデルである。より多くを求めるのであれば、ハイエンド端末を選ぶべきだ。松竹梅で言えば「竹」のポジションである。もっと言えば、これは「豪華な竹」、限りなく「松」に近い竹と表現できるだろう。
そのような絶妙な立ち位置のスマートフォン――それが、Reno14 5Gである。
文、写真 あおと
製品貸出 オウガ・ジャパン株式会社
今回レビューした製品


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