6.3型ディスプレイで高画質トリプルカメラを搭載したvivo X200 Pro mini(ビーボ エックス トゥー ハンド レッド プロ ミニ)。
僕の2024年最後のスマホとして購入したのでレビューします。
おさらい
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vivo X200 Pro mini の特徴
- 中国vivoが開発、販売
- 小型サイズ / 6.3型ディスプレイ
- 超高性能 / Mediatek Dimensity 9400 (TSMC 3 nm)
- 高画質カメラ / メイン + 超広角 + 望遠
- 大容量バッテリー / 5700 mAh
- Google対応
- 日本未発売 / FeliCa、技適マークなし
箱と付属品
付属品は豪華で、充電器、ケーブル、ケース、本体に貼り付け済みの保護フィルムです。
かくかくしたボディ
iPhoneのような側面がフラットなデザインを採用しています。背面と側面は非光沢でサラサラしています。
カメラの厚みが大きいのが特徴です。
ボタンは全て右側にあります。左側はアンテナラインのみで、ボタンはありません。
下部にはSIMスロット、マイク、USB-C 端子、スピーカーがあります。SIMは物理nano SIM×2枚。SDカードには非対応です。USB-Cは2.0なので、ケーブルでのデータ転送速度が遅いです。
厚みは8.2 mm。iPhone 16 Proは8.3 mmなのでほぼ同じです。本体サイズも似ており、横から見ればほぼ同じです。
綺麗なディスプレイ
6.3型の有機ELディスプレイを搭載。120Hzのリフレッシュレートかつ高輝度でもあるため、不満はありません。
明るい屋外や直射日光下での視認性も良好。
画面内指紋認証は光学式。夜に使うと眩しく感じるでしょう。
また、下の方にあるので少し押しづらいです。
インカメラを利用した顔認証にも対応。精度速度も非常によく、快適にロック解除できます。
高画質なカメラ
vivo X200 Pro mini は理想的なトリプルカメラ構成。
メイン(1倍):50 MP 1/1.28″LYT-818, f/1.57, 23mm
3倍望遠 : 50 MP 1/1.95″IMX882, f/2.57
超広角 : 50 MP 1/2.76″JN1, f/2.0, 15mm, 119˚
ここからは実際の作例を確認します。全てデフォルトの状態で撮影し、フィルターなどは変更していません。
1倍 日中
明るく、はっきりとした調整です。
解像感も高く、カリカリとした表現です。人によっては柔らかい表現のXiaomi 14 Ultraのほうが好みかもしれません。
ラーメンです。vivo miniは自動でフードモードになりました。色味は暖色よりすぎて不自然ですね。
うな丼です。美味しそうに撮影できました。
みんな大好きなファミチキです。噛むたびにジューシーな脂がとても美味しいですよね。
明るく、解像感の高い写真の撮影が可能です。
HDR性能も高く、雲の表現も上手です。
コントラストが低くメリハリが少ないかもしれないですね。
2倍 日中
2倍はクロップズーム(リモザイク)です。人の視野に近い画角で撮影可能。画質も十分です。
3倍 日中
望遠カメラは画質も良く、色味もメインカメラと変わらず使いやすいです。
最短撮影距離は30cm程度で花などを大きく撮影することも可能です。ただし、この機種のペリスコープレンズの特性上、少し特徴的な背景ボケです。人によっては不自然に感じるでしょう。
マクロ撮影はXiaomi 14 Ultraに完敗。とはいえ、寄れる望遠カメラであるということには変わりありませんので、使いやすいです。
10倍 日中
デジタルズーム10倍もクロップズーム(リモザイク)です。撮影後に大きく補正が入り、画質はとても良いです。6.3型のスマホにしては最上級に良いと言えるでしょう。
超広角
画角が少し狭く、超広角カメラを使う楽しさはやや物足りないです。露出や解像感は良く、不満が出ることは少ないでしょう。
1倍 夜景
vivoが得意とする夜景はくっきりはっきりとした調整。色味も鮮やかで映え写真が撮れます。
解像感は十分で、むしろ少しクッキリしすぎと言えるかもしれません。
今回のモデルではカメラアプリでの撮影時にも白飛びが抑えられた仕様になり、撮影が楽しくなりました。
2倍 夜景
ワンタップで切り替えられる2倍は人の視野に近いため、綺麗な構図で撮影できます。1倍比で被写体の歪みも減り、ワンランク上の仕上がりに。
3倍 夜景
もちろん、望遠カメラで夜景モードが使えます。メインカメラ同様にくっきりな調整。不満が出る人は少ないでしょう。
vivoは明るく撮るため、好みが分かれそうです。僕は最近は暗めの夜景写真が好きです。
6倍
Xiaomi 14 Ultraは『光学5倍望遠レンズ』で撮影しました。vivo miniの『6倍デジタルズーム』は、画質がかなりよく、問題なく使えそうです。
10倍 夜景
ここまでズームしても解像感は良いですね。細かく見ると少し荒さがあるものの、かなりの高画質と言えるでしょう。
月も撮れる
倍率をあげると20倍あたりから月の合成があります。合成がうまく行くと綺麗な月の撮影が可能です。実際は撮影されておらず、内部の月データを表示しているだけです。
超広角
夜景でもある程度綺麗に撮れます。白飛びも少なく、これだけ撮れていれば十分でしょう。やはり、画角が少し狭く感じます。
動画性能
動画の性能は以下のとおり。
8K 撮影 | なし |
4K 撮影 | 60 fps,30 fps |
1080P 撮影 | 60 fps,30 fps |
スローモーション | 4K/1080P 120 fps |
背景ぼかし動画 | 1080P 30 fps,24 fps |
手ぶれ補正も効いており、白飛びも少なくかなり綺麗な動画撮影が可能です。
また、動画撮影中のレンズの切り替えも滑らか。ズームするときも快適に使えます。
クセの強いOS、Google対応
中国のみの販売ですが、初期状態で日本語にも対応しており、日本のユーザーにも嬉しいです。
vivo X200 Pro miniは、初期状態で『OriginOS 5』を載せています。Android 15 ベースで後付けではあるものの、Google Playストアにも対応できます。
通知/コントロールセンターは左右独立式。設定アプリから、従来の一体型も選択できます。
Android 15を搭載していますが、PixelのようないわゆるAndroid 15とは別物と思った方がいいでしょう。
中国のアプリが多いのが少し邪魔と感じる人もいるかもしれません。
長時間バッテリー
vivo X200 Pro miniは6.3型の小型ボディにかかわらず、驚異の5700mAhのバッテリーを内蔵。上がvivo mini / 厚み 8.2 mm / 5700 mAh で、下がiPhone / 厚み 8.3mm / 3582mAh バッテリーです。
また、有機ELは省電力性能が高いパネルを採用。さらに3nmのチップであるなど、バッテリー持ちを伸ばす要素が詰め込まれています。
それ故、バッテリー持ちはとても良く2日間充電なしで難なく過ごせそうです。特に、6.3型のスマホにしては驚異的なバッテリー持ちと言えるでしょう。
しかし、一つだけ問題点があります。vivo X200 Pro miniの付属充電器は100V環境だと、最大44W(実測35W)までしか対応しておらず、本領を発揮することはできません。
とはいえ、44Wでも充電速度は十分速いです。40分程度で100%まで充電できました。USB PPS充電器を使えば純正充電器でなくてもサクッと充電できます。
最大30Wまでのワイヤレス充電にも対応しています。
性能
Mediatek Dimensity 9400(TSMC 3 nm)を搭載。性能は非常に良くあらゆる動作がサックサク。ちなみに、発熱はかなりします。もっていて発熱していることがすぐにわかるため、気になる人はいるでしょう。
僕の個体のベンチマークは下記の通り。
個体によっては280万点に行くらしいです。
GeekBenchも良い場合はマルチスコアで9000弱になるそうです。
実行メモリは新規格のLPDDR5X/T(10667Mbps)を採用。内蔵ストレージはUFS 4.0でゲームや重いアプリの起動も爆速です。性能はとても高いですが、発熱が気になる人は注意しましょう。
その他付加価値
日本未発売のスマートフォンなのでモバイルSuicaは使えませんが、その他はよい感じです。
- 防水と防塵は最高レベルのIP68/69に対応。
- NFCを搭載し、クレカのタッチ決済は可能です。※保証はできません。
- FeliCa非対応なので、おサイフケータイやモバイルSuicaの使用は不可能。
- 日本の通信バンドにフル対応。
vivo X200 Pro mini を使った感想
良い点
- 6.3型ディスプレイで持ちやすいサイズが魅力
- きれいで明るいディスプレイで目も疲れにくい
- 高画質カメラで撮影が楽しい
- 超高性能で快適な動作、ゲーム性能も十分
- バッテリー持ちがとてもよい
- スムーズなOS
- Googleに対応し、YouTubeアプリやLINEやTwitterなど問題なく使える
- 指紋認証と顔認証が高速!快適にロック解除!
- Widevine L1でNetflixやAmazonプライムビデオも高画質で観られる
- IP68.69に対応で水濡れにも安心
- 日本の通信キャリア全てに対応 ※動作保証はなし
- クレカタッチ決済が使える(NFC搭載) ※動作保証はなし
- データ通信時のデュアルパスによる安定・高速な通信
- Wi-Fiデュアルch同時受信による安定・高速な通信
及第点
- OSがごちゃついており、好みわかれる
- 中国のアプリが多すぎる
- Googleアプリは自分で入れる必要がある
- スピーカーは低音が物足りない
- 指紋認証の位置が下すぎる&光学式でまぶしい
- 高負荷時に発熱が気になる
- イヤホンジャックなし
- microSDカード非対応でストレージの拡張は不可能
- 同社の最上位機種と比べるとカメラ性能は劣る
- USB 2.0であるため有線でのデータの転送速度が遅い
- eSIM非対応!(nano SIMは2枚まで)
注意点
- モバイルSuicaはできない(FeliCa非搭載)
- 技適マークなし ※日本で使用するためには総務省への申請が必要。
- 日本国内にて保証がない
どんな人におすすめか
おすすめな人
比較的、小型なスマホかつ高画質カメラが欲しい人におすすめです。小型で高画質カメラを積んだスマホと言えばGoogle Pixel 9 ProやiPhone 16 Pro、日本未発売ですがXiaomi 15がありますね。
なかでもvivo X200 Pro miniは綺麗なカメラを搭載しています。また、このサイズで大容量バッテリーと省電力なディスプレイを搭載。バッテリー持ちもよく、普段使いでも快適に使える嬉しい設計です。
おすすめできない人
技適マークがないため日本在住の方には大きな声でおすすめすることはできません。※総務省のホームページから申請を出せば、合法的に使用することができます。
また、FeliCa非搭載なのでモバイルSuicaを使用している人、おサイフケータイを使う人はまずは選択肢に入らないでしょう。
OSも他のAndroidとはひと味もふた味も違った独自仕様。一般的なAndroidをイメージして購入をすると戸惑うことが多いしょう。
また、eSIMは非対応。日本ではeSIMユーザーも増えているので、困る人も少なくないと思います。
まとめ:コンパクトかつ高画質カメラ
vivo X200 Pro miniは片手操作も可能なサイズで、高画質カメラを搭載し性能も高くバッテリーも持つ、理想的なスマートフォンであると言えます。グローバル版の発売に期待したいですね。
動画でも紹介してるよ
後日公開予定
vivo X200 Pro mini の詳細なスペック
スペック表 | |
---|---|
発表、発売 | 発表日 2024年10月14日、2024年10月25日 |
サイズ | 150.8 x 71.8 x 8.2 mm |
重量 | 187 g |
SIM | Dual SIM (nano SIM 2枚 ) eSIM非対応 |
ディスプレイ | 有機EL (LTPO), 1B colors, 120Hz, HDR10+, 4500 nits (最大) |
6.31型 | |
1216×2640 pixels, 19.5:9 ratio (最大460 ppi) | |
OS | OriginOS 5(Android 15 ベース) |
SoC | Mediatek Dimensity 9400 (3 nm) |
外部ストレージ | microSD非対応 |
ストレージ、実行メモリ | 256GB 12GB 512GB 16GB 1TB 16GB |
カメラ | 50 MP 1/1.28″, f/1.6, 23mm, ,1.22µm, PDAF, OIS 50 MP 1/2.76″, f/2.0, 15mm, 119°, 0.64μm, AF 50 MP 1/1.95″, f/2.6, 70mm (ペリスコープ望遠レンズ), PDAF, OIS |
カメラ機能 | Laser AF, Zeiss optics, Zeiss T* lens coating, LEDフラッシュ、パノラマ撮影,HDR撮影 |
動画 | 4K@30/60fps, 1080p@30/60/120fps, gyro-EIS, HDR動画撮影 |
インカメラ | 32 MP, f/2.0, 20mm HDR撮影インカメラの動画: 4K, 1080p |
インカメラの動画 | 最大 4K 60fps |
バッテリー | 5700 mAh |
充電速度 | 有線充電 90W 無線充電30W |
給電 | 対応 |
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