【隠れた名機】ハイ・コスパ/クオリティ/カメラ『realme GT5 Pro』があまりにも安すぎる件

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OPPOのサブブランド「realme」。そのあまりのコスパの高さゆえに、日本国内にもファンは多い。そんなrealmeの2023年フラグシップモデルを入手したので、日本語レビューが少ないこの機種を今更ながらレビューする。

あおと

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目次

そーすけ的長期レビュー!『AQUOS R8 pro』は‐カメラスマホの夢をみるのか‐

いまさら人に聞けない『スマホのカメラ』について。#あおとのスマホ選びより

中国の大手スマホメーカー「OPPO」のサブブランドで、コストパフォーマンスに優れたスマホを販売。基本はOPPOのスマホと同じなので、トップメーカーらしい完成度の高い作りをしている。

前回紹介した「realme GT Neo6 SE 」のように、欲しいスペックだけを残した鬼コスパモデルのほかに、今回紹介する超ハイスペック端末もある。

realmeブランドの最上位モデル「realme GT5 Pro (リアルミージーティーファイブプロ)」。特徴は下記。

  • 最強性能…Snapdragon 8 Gen 3
  • 超綺麗な画面…約6.8インチ(有機EL)1-144Hz
  • 理想的な3眼カメラ…標準+超広角+望遠
  • 大容量バッテリ…5,400mAh
  • 高音質ステレオスピーカー
  • 超爆速な充電…100W有線と45Wワイヤレス
  • 日本語とGoogle対応
  • IP64
  • 7万円以下

realme GT5 Proは『Snapdragon 8 Gen 3』やペリスコープ望遠レンズ搭載などハイエンドながらも税抜約6.8万円と性能とコスパを両立した数少ないスマホなんだ。

性能比較
realme GT5 ProGalaxy S24 +iPhone 15 Pro Max
ディスプレイ6.78 LTPO
144Hz
4500 nits (peak)
6.7 LTPO
120Hz
2600
6.7 LTPO
120Hz
2000
解像度1264 x 27801440 x 31201290 x 2796
チップSnapdragon 8 Gen 3Snapdragon 8 Gen 3 – 米/加/中版
Exynos 2400 – グローバル版
Apple A17 Pro
ストレージ – メモリ256GB – 12GB
256GB – 16GB
512GB – 16GB
1TB – 16GB
256 – 12
512 – 12
256 – 8
512 – 8
1T – 8
UFS 4.0UFS 4.0UFS 4.0
バッテリー5400 mAh
100W有線, 最短12分で50%まで充電可能
50W 無線
4900
45W有線 PD3.0, 最短30 分で65% まで充電可能
15W 無線(Qi/PMA)
4.5W 給電
4441
27W有線,PD2.0, 最短30分で50%まで充電可能
15W 無線(MagSafe)
15W 無線 (Qi2)
4.5W 給電
生体認証指紋/顔指紋/顔3D顔
スピーカーステレオステレオステレオ
サイズ161.7 x 75.1 x 9.2 mm 158.5 x 75.9 x 7.7159.9 x 76.7 x 8.3
重量218 g196221
カメラ背面カメラ
広角カメラ
50MP(1/1.43型)1.12µm,
f/1.7, 23mm, OIS


望遠カメラ(2.7倍)
50 MP(1/1.56型), 1.0µm
f/2.6, 65mm OIS



超広角カメラ
8 MP1/4.0″, 1.12µm

f/2.2, 16mm, 112˚


動画
8K@24fps, 4K@30/60fps, 1080p@30/60fps, gyro-EIS, Dolby Vision
背面カメラ
広角カメラ
50 MP(1/1.56型)1.0µm,
f/1.8, 24mm, OIS


望遠カメラ(2.8倍)
10 MP(1/3.94型), 1.0µm,
f/2.4, 67mm OIS,



超広角カメラ
12 MP1/2.55″ 1.4µm,

f/2.2, 13mm, 120˚, Super Steady video



動画
8K@24/30fps, 4K@30/60fps, 1080p@30/60/240fps, HDR10+, stereo sound rec., gyro-EIS
背面カメラ
広角カメラ
48 MP(1/1.28型), 1.22µm,
f/1.8, 24mm
sensor-shift OIS

望遠カメラ(5倍)
12 MP(1/3.06型), 1.12µm,
f/2.8, 120mm 3D sensor‑shift OIS,


超広角カメラ
12 MP, 1/2.55″, 1.4µm, dual pixel PDAF

f/2.2, 13mm, 120˚

その他
TOF 3D LiDAR scanner (depth)

動画
4K@24/25/30/60fps, 1080p@25/30/60/120/240fps, 10-bit HDR, Dolby Vision HDR (up to 60fps), ProRes, Cinematic mode (4K@24/30fps), 3D (spatial) video, stereo sound rec.
Wi-FiWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/6/7, tri-band, Wi-Fi DirectWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/6e, tri-band, Wi-Fi DirectWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/6e, dual-band, hotspot
Bluetooth5.4, A2DP, LE, aptX HD5.3, A2DP, LE5.3, A2DP, LE
OS(初期)Android 14, Realme UI 5.0Android 14, One UI 6.1iOS 17,
SIMデュアルSIM (物理SIM × 2)
デュアルSIM (物理SIM × 2,eSIM × 2のうち2回線)
デュアルSIM (物理SIM × 1,eSIM × 2のうち2回線) – グローバル版
デュアルSIM (eSIM × 2) – 米
デュアルSIM (物理SIM × 2)- 中国
FeliCaなしなし(日本版S24無印はあり)あり
防水IP64IP68IP68
価格(税込)6.8万1318.9

画面サイズがほぼ同じGalaxyとiPhoneを並べてみた。realme GT5 Proは防水や超広角カメラのスペックダウンが目立つものの、最強性能でズームも強いスマホが他社の半分もしくはそれ以下で買えるなんてどうかしてるぜ!

同社の最上位モデル「Find X7 Ultra」との共通点と差は下記。

  • 性能は同じ(Snapdragon 8 Gen 3)
  • OSはほぼ同じ
  • 充電速度、電池持ちもほぼ同じ
  • ディスプレイが若干違う(realmeは最大144Hzまで等、Find Xよりもやや上)
  • メインカメラが違う(realmeはFind Xより劣る)
  • 超広角カメラが違う(realmeはFind Xより劣る)
  • 望遠カメラの数(realmeは1つ、Find Xは2つ)
  • 防水性能(realmeは弱め、Find Xは完全防水)
  • 対応バンド(電波)(realmeはかなり少なめ)
  • 価格(realmeはFind Xの最大半値近く安い)

つまり、realme GT5 ProFind X7 Ultraからカメラ性能を落としたスマホだと思えばいい。

▼SDGsを意識して箱が小さくなるスマホが多い中、かなり分厚い箱。

▼OPPOのスマホは基本箱がでかい。

▼いつも通り、100Wの充電器とケーブル、ケースが付属。おもてなし精神が素晴らしい。

▼カメラ部がでかい。

▼裸運用する人はカメラ保護フィルムなどを貼るのをおすすめ。

▼OPPO Find X7 Ultraよりは円の大きさは小さい。

▼当然、世界最強カメラスマホ「vivo X100 Ultra」よりも小さい。

▼インターフェースは多くのAndroidと同じ。

イヤホンジャックはなし。ステレオスピーカーを搭載。

OPPOスマホによくあるマナーモード切り替えスイッチはない。

▼物理SIM 2枚がはいるシムスロット。

Micro SDカードは入れられない。容量は最大で1TBを選べる。今回レビューしてるのは最小の256GB。

▼本体サイズはかなりでかい。片手操作はほぼ不可能。

▼iPhone 15 Pro Maxともほぼ同じサイズ。

ディスプレイは手動で1000nits、ピーク輝度で4500nitsに達するという十分以上の明るさ(写真左)。

6.78インチ2780 × 1264解像度で、最大144Hzリフレッシュレートに対応。基本は120Hzで、アプリ別に144Hzを手動で選択可能。

瞬間タッチサンプリングレートは2160Hzに達し、2160HzのPWM調光にも対応。

ディスプレイの性能は抜群によく、不満はなし。

▼ただエッジディスプレイは個人的には好きではない。

残念ながらWidevine L3。NetflixやAmazonプライムビデオを高画質で見られない。

チップはSnapdragon 8 Gen 3で2023-2024のスマホとしては最高の性能を誇る。同社の最上級スマホOPPO Find X7 Ultraとほぼ同じ。安いのに超高性能。これがrealmeだ。

OSはrealme UI 5.0を載せている。

Android 14ベースかつGoogleの認証済みなので、Google Playストア、LINE、Xなどが使えるふつうのスマホ。

初期状態ではGoogle系アプリは一切入っておらず、アプリストアかapkファイルから手動でインストールする必要あり。

コントロールセンターはクイック設定パネルと通知センターが一体型。音量調節バーがあるのは嬉しい。

自称アニメーション愛好家なので、OSのアニメーションについて説明する。realme UIはノンリニアアニメーションに対応しているので、急いで操作したときにもプチフリーズすることもなく非常にヌルヌル動いてくれる。ただし、現時点ではColorOSのようにぼかしエフェクトが充実していないので、OS全体の美しさはほんの少しColorOSより劣る。全体的に見てOSはかなり好み。

安価なハイエンドスマホではワイヤレス充電が削られがちなものの、realme GT5 Proでは脅威の50W充電に対応。

ただし50Wのワイヤレス充電器が市場にほぼない。

有線では100W充電(日本では80Wに自動規制)に対応、最短12分で50%充電できる。つまり100%まで30分足らずの爆速さ。

バッテリー容量は5400mAhで、USB Type-CポートはUSB 3.2 Gen 1にも対応。

バッテリーライフは十分すぎる。1日はモバイルバッテリーなしで過ごせそう。

気になるカメラ性能。

SONY LYT-808をメインカメラとして採用しており、ペリスコープ望遠にはSONY IMX890を採用。発表会ではXiaomi 13 Ultraをライバルとして掲げていた。AIノイズリダクション、超解像技術やアルゴリズムを刷新したことで画質を向上したとうたう。

カメラスペック

背面カメラ
広角 50MP(1/1.43型)1.12µm, f/1.7, 23mm, OIS
望遠(2.7倍) 50 MP(1/1.56型), 1.0µm f/2.6, 65mm OIS
超広角 8 MP(1/4型)1.12µm, f/2.2, 16mm, 112˚
動画
8K@24fps, 4K@30/60fps, 1080p@30/60fps, gyro-EIS, Dolby Vision

インカメラ 32MP(1/2.74型) f/2.5, 22mm

インカメラの動画 4K@30fps, 1080p@30fps, gyro-EIS

はじめにも言ったようにFind X7 Ultra比で最もスペックダウンされているのがカメラ。とは言え、望遠カメラはペリスコープ型(横に長い特殊な構造のレンズ)で、これは2023年の最上位スマホ「Find X6 Pro」と全く同じもの。もっと言えばFind X7 Ultraの2つある望遠カメラのうちの2.7倍カメラとも全く同じハードウェアだ。

つまりrealme GT5 Proのカメラは2023年最上位スマホ並みには優秀というわけだ。※Hasselbladの監修はなし。

カメラアプリ

ここからは実際の作例を徹底検証する。比較対象はシーンごとにFind X7 Ultra、iPhone 15 Pro Max、HONOR Magic6 Ultimateの3台。透かし(白帯)がない写真はすべてiPhone 15 Pro Max。

日中/1倍/風景

▼使用頻度の高い広角1倍は、23mm。HDR性能も高く、ハイエンドスマホと変わらない綺麗さ。

▼右のiPhoneは相変わらず黄色味が激しいのに対し、realmeは非常にすっきりして心地いい。

広角カメラのレベルは非常に高い。

日中/望遠

▼2倍。realms GT5 Proは48mm。1倍と比べると歪みが減り、より綺麗な構図で撮影できる。解像感も十分だ。

▼2倍で撮った花。背景ボケもあり、綺麗。2倍は1倍の広角からクロップズーム(リモザイク)されたもの。

▼ワンタップで切り替えできる3倍。2.7倍から望遠レンズのリモザイクされた画像となっている。なぜか2.7倍の倍率がカメラアプリにはない。焦点距離が短いから、近くのものを撮影してもしっかりとピントがあう。

3倍。

▼3倍。黄色はFind X7 Ultraのほうが上手。

▼色の差程度。

▼6倍。右のFind X7 Ultraは光学6倍なので、若干綺麗。ただし、realmeもふつうに綺麗。

▼以下同文。解像感もばっちり。

▼色味も自然だ。カメラにこだわる人も不満はでないだろう。

▼10倍。ここまでズームしても十分使える。綺麗。

▼これだけズームしてほぼ無劣化なのは流石。

▼20倍。引きで見る分には違和感なし。ただし、同社最高画質のFind X7 Ultraには全く歯が立たない。

▼40倍。使うかは別として、倍率を考えれば驚異的。

日中/超広角

▼800万画素と最低限のセンサーで画質には期待できない。ただし、補正がうまく、予想以上に健闘している。

▼色味はいい感じ。画角はだいぶ狭い。

▼画角が狭い(3回目)。

日中/その他

▼花を接写してみた。望遠カメラの最短撮影距離が短いから、撮影しやすい。背景ボケもいい感じ。

夜景/1倍 暗所

▼やや明るく撮りすぎて看板が白飛び気味。解像感が高くて画質は良い。

夜景/1倍 電飾

▼撮影時間が違うので比較にならないが、解像感は最強カメラスマホと遜色なしで、綺麗。

▼露出の調整は普通。HDRは最強だから、空が明るいのに、看板の白飛びもない。悪く言えばメリハリがない写真。

夜景/望遠

▼もう少し暗くても良い気がするが、解像感は良いし、ノイズも少ないから合格点。白飛びはやや気になる。

▼上が3倍で下が6倍。リモザイク処理が入るので、画質はいい。

▼10倍ズーム。普通に綺麗。ノイズも少ないしレベルが高い。ただし、左の「箱屋」の看板の白飛びはつらいな。

夜景/超広角

▼画角が狭い上に、解像感もかなり低く、あまり使いたいとはおもわない。

メインカメラは綺麗で、手ぶれ補正もしっかりと機能している。最大4K60fps撮影が可能。

いっぽうで、超広角はかなり画質は悪い。そもそも超広角カメラは1080P30fpsまでしか撮影できないからおまけと割り切るしかない。

対応バンドは下記。繋がりやすさを重視するならSoftBank系の回線がおすすめ。物理SIM 2枚なので、eSIMを使っている人は注意。

  • GSM: 850/900/1800
  • CDMA: BC0
  • WCDMA: B1/B5/B8
  • TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41(2515-2675Mhz)
  • LTE FDD: B1/B3/B5/B7/B8/B28A
  • SA: n1/n3/n5/n8/n28A/n41/n77/n78
  • NSA: n41/n77/n78

ここはコストカットされている。

良い点

  • 超サクサク
  • ヌルヌル動く明るいディスプレイ
  • 指紋認証と顔認証の精度がいい
  • バッテリー持ちがいい
  • 充電速度が爆速
  • 綺麗に撮れるメインと望遠カメラ
  • ステレオスピーカー
  • 軽快で多機能なOS
  • Googleと主要アプリは全て使える
  • Bluetooth 5.4, A2DP, LE, aptX HDに対応
  • 価格(約6.8万)

及第点

  • 超広角カメラの画質が悪い
  • 画面内指紋センサーの位置が低い
  • 防水(IP64)で水に弱い
  • eSIM非対応(物理nanoSIM2枚のみ)
真ん中がGT5 Proで指紋センサーが下すぎる

注意点

  • FeliCaなし技適なし
  • 重い(218 g)&でかい
  • Widevine L3でNetflixなどの画質が悪い
  • 日本で公式発売なし
  • バンドが少なめ

realme GT5 Proは超高性能でカメラも十分綺麗。なのに安い、稀に見るコスパ爆発している神スマホ。

でも正直な話をすると、realme GT5 ProはSnapdragon 8 Gen 3を除けば他は2023年のレベル。確かにスマホは成熟しているから2023年の性能でも十分すぎるほど満足できるのは事実。

と同時に、realme GT5 Proにこだわる必要もまったくないんだ。値下がりしている2023年の最上位スマホを買ってもほぼ同じなのだから。

むしろ2023年の最上位スマホのほうがカメラは若干いいまでもある。例えばvivo X90 Pro+だ。

バンドを考えると、なおさらrealme GT5 Proは選ぶ理由が希薄になる。

日本は技適、FeliCaといった様々な要素から海外メーカーの参入は控えめ。iPhone、Pixel、Galaxyと日本メーカーのスマホが大人気。

一方でグローバルでは様々なメーカーらが競い合うことで結果、コスパがいいスマホに溢れている。

realmeは実は日本でイヤホンやモバイルバッテリーを売ってたりするんだけど、スマホは未投入。

こんな楽しくて完成度高くて安いスマホを作ってるんだから今後の動向に期待したいところ。

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