【CMF Phone 1 】見た目を楽しむだけのスマホ。実用性はあと一歩。

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CMF by Nothingの初スマートフォン、「CMF Phone」を購入し、メインスマホとして使ってみた。感想をここに書き記す。

あおと

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目次

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はじめに結論を言っておくと、CMF Phone 1はメイン機として使うことは厳しい。その理由をこの記事では解説する。

  • でかいサイズ【6.67型】
  • 着せ替え可能な背面パネル
  • 今の最高の2-3割程度の性能【Dimensity 7300】
  • 明るいディスプレイ【有機EL/2000ニト】
  • リフレッシュレート 120Hz
  • 超超超ロングバッテリー
  • シングルカメラ【1倍のみ】
  • microSDXC対応
  • 生活防水【IP52】
  • クレカタッチ決済不可能【NFCなし】
  • モバイルSuica不可能【FeliCaなし】
  • 日本のバンド弱め【docomo電波△】

付属品は、スマホ本体、説明書、USB C to C ケーブル、SIMピン、スマホに貼り付け済みの保護フィルムだ。

SIMピンの形が独特。

「機械」らしさ「無機質」さを感じるボディ。

背面には上部にカメラとフラッシュ、下部にストラップを取り付けられる丸いパーツを備える。

ボタン配置はNothing Phoneとひと昔前のOPPO端末とも同じで、わかりやすく言えばiPhoneと同じ。(右側:電源ボタン、左側:音量ボタン上下。)

2枚目のnanoSIMかmicroSDXCかを選ばなければならない排他的仕様で、デュアルSIMかつストレージ増設は不可能。eSIMも非対応。microSDXCは最大2TBまで対応する。

ディスプレイは6.67型で有機EL、最大120Hz駆動。

6.67型で1080×2400の解像度は目を凝らすと若干粗い。日常生活では不満のない程度の精細さではある。

ピーク輝度は2000nitsで屋外での明るさも十分。

ただし、屋内屋外どちらでもちらつきがやや気になる。人によっては目が疲れやすいと感じるだろう。

ストレージ、メモリの組み合わせは、128GB 6GB RAM, 128GB 8GB RAM, 256GB 8GB RAM。今回レビューしているのは、128GB 8GBである。SoCにMediatek Dimensity 7300 (4nm)を搭載。また、ストレージの空き最大8GB分を仮想メモリにする「メモリ拡張」機能も搭載。メモリ拡張は逆に動作が悪くなることもあるので、推奨はしない。

性能は今のスマホの最高峰と比べると2-3割程度しかない。とはいえ、原神も設定を落とせばまずまず遊べる。

Antutuベンチマークを3回連続で回した結果、性能の下落は見られず、パフォーマンスは安定していることがわかる。

スマホ名チップ(SoC)総合スコアGPU
vivo X100 Ultra8 Gen 32022613885284
HONOR Magic6 Ultimate8 Gen 32022707
1771714
873590
662525
Galaxy S24 Ultra8 Gen 31805562662242
AQUOS R97+ Gen 31256841441422
Pixel 9 Pro XLTensor G41011357450801
CMF Phone 1Dimensity 7300 665694208697

バッテリー持ちはiPhone 15 Pro Maxを超える長さで、スマホの中ではトップクラスに優れている。

充電はUSB Type-Cにて最大33W。なお、ワイヤレス充電には非対応。

CMF Phone 1は背面にたった1つだけ、5000万画素カメラを搭載。

上にあるのは一見カメラのように見えるが、200万画素の深度測位センサーで写真は撮れない。

カメラスペック

  • アウトカメラ(1倍のみ): 5000万画素(1/1.95型) SONY LYT-600(IMX882) f/1.8 PDAF OIS搭載
  • フロントカメラ(自撮り):1600万画素(センサーサイズ不明) f/2.0

カメラアプリ

多くのスマホと同じようなアプリデザインで、操作方法はふつう。色味は「自然モード」「鮮明モード」から選択可能で、デフォルトで「自然モード」だ。Googleと共同開発したより肉眼に近い写真が撮れる調整になっているらしい。

2倍(52mm)はワンタップで切り替え可能。最大ズーム倍率は10倍。ナイトモードは暗い環境だと自動で発動する。

写真はデフォルトではUltra XDRで保存され、Googleフォトなど対応した写真ビュワーではHDRを再現してくれる。

ここからは実際の作例をチェック。すべて左がCMF Phone、右がXiaomi 14 Ultra

1倍

CMF Phone(左)は淡く、黄色味が強い絵作り。

画角が狭い。また、コントラストが低く、メリハリは少なめ。

シャープネスはかなり控えめで、自然な方向性。

コントラストが低い分、暗いところが少なく、見やすい。

露出オーバー気味で全体的にのっぺりしている。

2倍

ワンタップで使える2倍は、リモザイク(クロップズーム)なのかは不明。画質はまずまず、悪くはない。

鮮やかな花は少し潰れがちに。コントラストが低く、立体感も少なめ。

食べ物は鮮明モードにすることで美味しそう。

3倍

画質はまずまずで、相変わらず黄色味が強くコントラストも低いため味気ない写真。

10倍

最大ズームは10倍。ここまで全て画像の単なる引き伸ばしだから画質は当然悪い。

夜景1倍

暗いところに行くとナイトモードなり、十分綺麗。スマホの価格を考えれば、期待以上だった。(左)

露出を下げて撮るとかなり良い写真が撮れた。ただし、細部は最強カメラスマホには遠く及ばない。

ちなみに、上の写真でオートで撮った場合は下記。明るすぎる。

レンズの反射は激しい。安いスマホだから仕方がない。あと強い光源は白飛びする。

とはいえ、4万円のスマホとしてはかなり良い夜景写真が撮れる。

夜景2倍

ワンタップで切り替えられる2倍は、夜景だとノイズが気になる。(左)

夜景3倍、5倍

画質は悪い。

夜景10倍

このスマホでここまで撮影する人はいないだろうから説明は省略。

動画

動画の性能は以下のとおり。

8K 撮影なし
4K 撮影30 fps
1080P 撮影30/60
スローモーション1080P 120 fps
背景ぼかし動画なし

決して動画が綺麗とは言えないが、価格を考えれば、妥当。動画をよく撮る人やクオリティにこだわる人は不満が出るだろう。

Nothing OSを搭載。Google Playストアも標準搭載だから、普通のAndroid端末と言った感じ。

ホーム画面はPixelに近いものと、Nothingオリジナルを選べるが、Pixelライクのほうが見やすくて実用的。※写真は全てPixelライク(Android標準)

Pixelとは違い下のGoogle検索バーを消せる。

クイック設定パネル/通知パネルは次の更新で変更されるらしいので参考程度に。

設定アプリもPixel準拠。なお、Nothingオリジナルのカスタマイズ項目も多く用意されている。

弊ブログのライターの一人であるらるがNothingの日本語フォントの開発に関わっており、OS内で紹介されている。

Raru

僕がデベロッパーを務める『Ndot日本語フォント』も入ってます!

4G

Band 1
Band 3
Band 19(4Gプラチナバンド)×
Band 21×
Band 28
Band 42×

CMF Phone 1はdocomo回線のBand 19に非対応。地下や混み合っているところでは途切れたり、速度が遅くなることが予想される。なお、普通に使う分にはギリギリOK。快適に使いたい人はSoftBank回線がおすめ。docomoのほかに、auや楽天モバイルも快適な通信が保証されていない。

そーすけ

ソフトバンクのプラチナバンド(Band 8)に対応してるものの、auのプラチナバンド(Band 18/26)には非対応なので注意!

5G

n1
n28
n78(Sub6)
n79(Sub6)×
n257(ミリ波)×

CMF Phone 1はdocomoのn79にも非対応。説明は4Gと同じなので省略。「快適」に使うならSoftBank回線がおすすめ。

CMF Phone 1の付加価値はmicroSDXCのみ。いかにコストカットされているかがわかる。

  • 防水 >>> IP52(浸水は×)
  • ワイヤレス充電 >>> なし
  • microSDXC >>> 対応(最大2TB)
  • eSIM >>> 非対応
  • NFC >>> なし
  • FeliCa >>> なし

4万円のスマホとしてはスペックは少し良いという評価で、それ以外は日本で使うスマホとしては物足りない。とはいえ、Wi-Fi環境下で使用したり、サブ端末して使うのにはかなり良い選択肢だと感じた。筆者の使った感想を下記にまとめる。

良い点

  • でかいのに軽い(197 g)
  • 着せ替えられる背面パネル
  • アクセサリー装着可能
  • 個性的でワクワクするボディ
  • それなりの処理能力(価格にしては良い)
  • バッテリー持ちがとてもいい
  • 安い(¥44,800)
  • 外でも明るく滑らかなディスプレイ(有機EL 120Hz 2000ニト)
  • ごちゃごちゃしておらず、スムーズなOS
  • microSDXC 最大2TB対応
  • Widevine L1でNetflixやAmazonプライムビデオも高画質

まあまあな点

  • 防水IP52(水没したら壊れる)
  • カメラ性能はふつう(良くも悪くもない)
  • ディスプレイの品質(解像度、ノイズ、ちらつき)
  • モノラルスピーカー(ではあるが、音質は悪くはない)

注意点

  • 日本の通信バンドが少ない(電波がつながりにくいかも)
  • モバイルSuicaはできない(FeliCa非搭載)
  • クレカタッチ決済はできない(NFC非搭載)
  • ゲームを快適に遊ぶことはできない
スペック表
発表2024年 8月
サイズ164 x 77 x 8.2 mm
重量197 g or 202 g
SIMDual SIM (nano SIM 2枚 ) eSIM非対応
ディスプレイ有機EL, 120Hz, 500 nits (標準), 2000 nits (最大)
6.7型
1080 x 2400 , 20:9 比率(最大395 ppi)
OSAndroid 14, 2回のアップデート
SoCMediatek Dimensity 7300 (4 nm)
外部ストレージmicroSDXC
ストレージ、実行メモリ128GB、6GB 
128GB、8GB
256GB、8GB
メインカメラ(1倍)50 MP(1/1.95型)LYT-600(IMX882) f/1.8, PDAF 
深度センサー2 MP, f/2.4
メインカメラの動画4K@30fps, 1080p@30/60fps, gyro-EIS
インカメラ16 MP, f/2.0
インカメラの動画1080p@30fps
バッテリー5000 mAh
充電速度33W
給電5W
引用:GSMarena,Nothing

*この記載の内容は、記事投稿・更新日時点のものです。詳細や最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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