iPhone Air レビュー:確かに完璧ではないが、使いたくなるこの薄さ。

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今回は、約2カ月ほど使い込んだ「iPhone Air」の実機レビューをお届けする。

登場直後から賛否が大きく分かれているこのモデルだが、世の声はどちらかと言えば“否”のほうが多い印象だ。

本稿では、筆者が実際に日常で使って感じた率直なポイントをまとめていく。

あおと

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薄さはやはり正義

正直、スマホが薄くなったところで劇的な変化なんて起きないだろうと思っていた。どうせすぐにケースを付けてしまうし、日常でそこまで薄さを意識する場面も少ない。

そんな冷めた気持ちのまま、管理人と一緒に Apple Store丸の内 を訪れ、何気なくiPhone Airを手に取ったのだが──その瞬間、頭の中の前提が一瞬でひっくり返った。

「え、これ本当にiPhone?」と反射的に声が出そうになるほどの軽さと薄さ。“スマホを持つ”という行為そのものの感触が変わる体験で、まさに“別物のデバイス”を触っている感覚だった。この驚きはいまでも鮮明に覚えている。

今年の iPhone 17 Pro のデザインはどうしても好みに合わず、それはAirとともに実際に使い続けている2カ月経った今でも変わらない。だからこそ、リーク段階で新しいカメラバンプのProデザインが広まったときも、「今年はProじゃないな。Airが本命だ」と心のどこかで決めつけていた。

そして迎えた発表会。当初はリーク通り“Proデザインに、落胆の声も少なくなかった。しかし、当日スクリーンに映し出されたAirのボディラインを見た瞬間、空気が一変する。想像を軽く超える洗練さで、薄さへ全振りしているのにチープさは皆無。無駄を削ぎ落としながらも、新しさがしっかり息づいている。

スピーカーがやはり。

Apple Store丸の内で初めてiPhone Airを手にしたとき、どうしても確かめたかったのが、発表段階から賛否を呼んでいた スピーカー性能 だった。薄さを極めた結果、Airは iPhone 6s以来となるシングルスピーカー を採用している。薄型化の恩恵を受ける一方で、音響面にどれほど影響が出ているのか──そこが個人的には最大の関心事だった。

そこで、展示されていた iPhone 17/17 Pro/17 Pro Max を横に並べ、同じ音源で一つずつ再生してじっくり聴き比べてみた。周囲は店舗BGMや来店客の話し声で静かとは言えない環境だったが、それでも違いは一瞬でわかるレベルだった。

Airを再生した瞬間、「あれ、音ちっさ……?」と心の中でつぶやいてしまったほど、音の“厚み”も“押し出し”も弱い。Proシリーズがしっかりと空間を満たすように鳴るのに対し、Airは音が前に出てこず、ボリュームを上げても物理的に限界がある印象だ。

体感としては、Proの半分程度の音量しか出ていない ように思える。音質が悪いわけではないが、明らかにパワー不足。動画視聴を習慣にしているユーザーなら、この差は無視できないと感じた。薄型化という挑戦が生んだ“代償”を、まざまざと実感した瞬間だった。

だから、買う予定はなかった

というのも、日常的にiPhoneで映画やYouTubeを観る筆者にとって、スピーカー性能の弱さはダイレクトに体験を損なう“致命的ポイント” だったからだ。

ベッドで動画を流しながらくつろいだり、イヤホンなしでニュースをチェックしたりする場面が多い自分にとって、音が小さいというだけで満足度が大きく下がってしまう。

どれほど薄く、美しく、ワクワクするデザインでも、使い方と噛み合わなければメイン機としては成立しない。

そう考えた結果、最終的には“万能型”の iPhone 17 Pro を選ぶことにした。高性能・使いやすさ・信頼性をバランス良く備え、どんなシーンでもそつなく応えてくれるシリーズだと知っていたからだ。

実際にProを使い始めると、その判断が間違っていないことをすぐに確信した。

4倍光学ズームを活かした最大8倍望遠でもディテールがしっかり残り、画質に破綻がない。 ふとした街角のスナップでも、旅行先の風景でも、撮った瞬間に「これなら十分すぎる」と思えるクオリティが得られる。

また、長時間の外出でもバッテリーが不安になることはなく、1日の終わりまで安心して使い切れる“信頼”も大きな魅力だ。

パフォーマンス・カメラ・スタミナ・日常使いのストレスの少なさ──どれをとってもバランスが良く、総合力で見ても iPhone 17 Proを選んで本当に良かった と心から実感している。

でもやはり欲しいiPhone Air

確かに、Appleはこれまでも mini や Plus といった派生モデルを投入しては、役割を終えるように数年でラインナップから姿を消してきた。

その歴史を思えば、今年登場した iPhone Air に対しても「どうせまた短命モデルで終わるのでは?」と冷静に予想していた人は少なくないだろう。実際、自分も発表前まではそのひとりだった。

しかし、発売直後から続々と上がってきたユーザーレビューを眺めていると、その空気がゆっくりと、しかし確実に変わっていくのを感じたのだ。

“薄さ”という、ある意味とてもシンプルな方向性なのに、そこにこれまでのiPhoneとは違う 新しいワクワク感 が宿っている――そんなポジティブな声が増え始めた。レビュー動画やSNSに流れてくる「軽い」「持つと驚く」「これは体験が違う」といった感想は、まるで新ジャンルのガジェットを手にした時の熱量そのものだった。

その熱が伝播するように、自分自身の中でも「ちょっと触ってみたいな」「一度使ったらどう感じるんだろう」という興味が日に日に強まっていった。

そして気づけば、店頭で手に取った瞬間のあの衝撃もあいまって、自然な流れで メイン機として迎え入れる決断 をしていた。

Airは、単なる派生モデルの枠に収まらず「iPhoneの新しい方向性」を示してくれる存在なのだと、使い始めてから改めて実感している。

実際はさすがのクオリティ

大画面スマホ好きの私にとって、iPhone Airはまさに“理想形”と言っていい1台だった。大きなディスプレイを積みながら、信じられないほど薄く、そして驚くほど軽い。

この軽さは数値では伝わらない“体験そのもの”で、長時間の使用でも手が疲れず、ベッドでの動画視聴や読書がとにかく快適だ。

もちろん、スピーカーに関しては物足りなさを感じる瞬間もある。だが、心配していた バッテリー持ちは想像以上に安定 しており、朝から晩まで普通に使っていても不安がない。

薄型モデルだからといって電池が極端に弱い、という従来の常識を良い意味で裏切ってくれた。

そして改めて思うのは、iPhoneというブランドの完成度の高さだ。どのモデルを選んでも “全部ハイエンド” と言い切れるだけの品質がある。

ディスプレイの発色の美しさ、タッチ時に返ってくる触覚フィードバックの心地よさ、そしてもはや伝統芸能とも言える OSアニメーションの滑らかさ──これらは毎日使う中で確実に“気持ちよさ”として蓄積されていく体験だ。

その上で、iPhone Airはただの派生モデルではなく、薄さ・軽さという新しい価値を提示した、久しぶりにワクワクできるiPhone だと感じている。多少の妥協点はあるものの、それを補って余りある“新鮮味”がある。

昨今のスマホ市場はどれも似たような進化に落ち着きがちだが、Airには「触ってみたい」「持ってみたい」と思わせる魅力が確かにあるのだ。

画一的なスマートフォンにマンネリを感じている人には、間違いなく刺さる選択肢だろう。

まとめ&総評

総括すると、iPhone Airは「薄い・軽い」という単純なスペック以上の体験をもたらす一台だ。手に取った瞬間の驚きはもちろん、長時間の使用でも手首や指に負担がかからず、まさに“持っていて気持ちいい”スマートフォンに仕上がっている。

ここまで薄く軽いのに、動作はキビキビとしていて、アプリの切り替えやアニメーションは相変わらず滑らか。iPhoneらしい高い完成度は一切損なわれていない。

また、ディスプレイの美しさも特筆すべきだ。薄型モデルだからといって妥協があるわけではなく、発色、明るさ、視野角どれをとってもトップクラス。動画視聴や写真確認のたびに「やっぱりiPhoneだな」と感じられる。

触覚フィードバックやOS全体の細やかな作り込みも従来通りで、Apple製品ならではの完成度の高さは健在だ。そして何より魅力的なのは、iPhone Airが久しぶりに“新しさ”を感じさせてくれるiPhoneだということ。

ここ数年のスマホ市場は成熟し、新鮮味は薄れていたが、Airを手にした瞬間に生まれる驚きは、それそのものが革新性の証だ。極限までそぎ落とした薄さと軽さの追求、そこに高性能を凝縮するという方向性は、iPhoneの新たな可能性を示している。

iPhone Airは、機能を盛り込むだけが進化ではないことを証明する一台だ。ガジェットとしてのワクワクを取り戻したい人には、間違いなく刺さるスマートフォンだ。

良い点

  • 処理能力が高い
  • ディスプレイが超綺麗
  • ボディがシンプルで美しい
  • バッテリー持ちが思ったよりもいい
  • 25WのQi2に対応し、ワイヤレス充電も実用的な速さがある
  • 触覚フィードバックが優れている
  • iOS26.1でOSのバグはほぼ改善されている
  • インカメラの画質が良い(画角も広い)

注意点

  • スピーカーの性能が物足りない(音量が小さい、音の広がりに欠ける)
  • 背面カメラがシングルで、明るすぎる写真が撮れる(やや不自然)。当然、超広角や望遠がないため画角を変える楽しさがない
  • ボディ側面が光沢仕上げなため指紋が目立つ

文、写真 あおと

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