『Galaxy S24』を購入をしたので、カメラスマホの『vivo X100 Ultraなど』と比べ、カメラ性能がどれだけのものであるかを確認したい。
おさらい
Galaxy S24とは
Galaxy S24は、2024年4月11日発売。6.2インチで167gという軽さ。
それでいて2024年最高の処理能力を誇るから、あらゆるアプリがサクサク動くというスマホ。
▼主なスペック
- 鮮やかな有機EL × ヌルヌル120Hz × 明るい ディスプレイ(6.2型)
- 最高性能で低燃費な Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy
- 今のスマホにしては圧倒的に軽い(168 g)
- 防水とモバイルSuica対応
- 3眼カメラ
Galaxy S24のカメラ
Galaxy S24は3眼カメラ構成。
- 広角(メイン、標準)
- 超広角(より広く撮れる)
- 望遠カメラ(ズームを綺麗に撮れる)
実はこのカメラは、2022年のGalaxy S22から変化していない。つまり設計から考えると3年型落ちになる。
確かに、最近のスマホのカメラは非常に綺麗だから3年前でも何の問題もなし。でも、やっぱり進化してたほうが嬉しい。
▼Galaxy S24 の詳しいカメラスペックは下記。
センサー | レンズ | その他 | |
超広角 | 12 MP(1/2.55型) | ƒ/2.2 120˚ | AF非搭載 |
広角 | 50 MP(1/1.56型) | ƒ/1.8・23mm | AF・OIS |
望遠 | 10 MP(1/3.94型) | ƒ/2.4・70mm 光学3倍 | AF・OIS |
▼カメラについて詳しい解説は下記。
最強カメラスマホと勝負!
ここからは、実際の作例を紹介する。すべて左側が『Galaxy S24』、右側が『vivo X100 Ultra』で撮影された写真である。
とはいえ、vivo X100 Ultraはカメラに重きを置いて開発されたスマホなので、Galaxy S24とは直接的なライバルではないということを先に断り書きとしてここに記す。これは、対照実験でないということだ。
作例 1.日中&明るいところ
1倍
▼色味の違い程度で、ほぼ同じ。Galaxyは緑色をより明るく鮮やかに仕上げた。
高画素モード
▼どちらも約5000万画素で撮影できる。
▼解像感にそこまで大きな差はなかった。どちらも高画素を生かした細かな撮影が可能である。Galaxyはやや暗い。
2倍
リモザイク(クロップズーム)。画質はどちらも良好。
3倍
Galaxy S24は光学3倍。vivoは標準カメラからのデジタルズーム。
解像感はほぼ同じ。Galaxyのほうが暗いところが少なく見やすい。ただ、vivoも完全なデジタルズームであることを考えるとかなりすごい。
光学望遠
Galaxyが光学3倍で、vivoが光学3.7倍。センサーが大きく、ソフトウェアの処理も優れているvivoのほうが綺麗。Galaxyもまずまずの画質ではある。
望遠接写
▼背景のボケ量が全く違うが、Galaxyでも十分きれい。
約6倍
vivoはリモザイクがはいる5.9倍。Galaxyもなんとか耐えた。
10倍
▼どちらも一目見た時の印象は良い。
▼細部を見ると明らかにvivo(右)のほうが鮮明。
▼別のところ。
▼文字の読みやすさが全く違う。
▼4機種で比較。
▼左からGalaxy,vivo,OnePlus,iPhoneの順。ハードウェアの差が露骨に表れている。Galaxyは緑色も不自然。
▼別のところを10倍で撮影。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。Galaxyは明るいから見やすい。ただし解像感は言うまでもない。
▼さらに上を拡大。vivo(左から2番目)が非常に鮮明。
20倍
▼Galaxy S24はなんとか文字が読めるものの、かなり画質が悪い。vivoは驚異的。スマホの画質じゃない。
超広角
▼どちらも標準カメラ(1倍)比で画質はかなり悪くなる。ただ使える画質ではあるので、許容。
作例 2.ご飯&料理
ご飯を食べる機会がなかったので、くるみを撮影。Galaxyはかなり忠実な色再現しくれた。これは上出来。vivoは綺麗だけど真実を写してくれない。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。肉眼に近いのは、一番右のiPhone 15 Pro Maxだった。
作例 3.夜景&暗所
1倍
▼4機種で撮影。Galaxy S24はふつう。ぱっと見は綺麗だけどノイズが多くて解像感が低め。vivoは相変わらずの綺麗さ。OnePlus 12はvivoほどではないけど十分綺麗。iPhoneはどことなく黄色っぽいのが残念。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。Galaxyは電飾がにじんでいる。あと全体的に色があせている。
▼コメダ珈琲店の外装を撮影。Galaxyはやや白っぽい。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。GalaxyとiPhoneは看板が白飛びしかかっている。
▼写真にはないが右側に街灯があったためか、Galaxyは歩道にフレアが発生している。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。
▼かなり暗い環境で撮影。Galaxy S24のナイトモードは長い場合5秒程度。画質はその分向上する。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。OnePlusが暗い。
▼Galaxy S24 も電飾看板の白飛びも抑えてくれるが、vivoにはかなわない。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。
▼Galaxyは店内が白飛びしている。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。
▼木。Galaxy S24は、色が緑色によっていて違和感ある。
▼細部を拡大するとGalaxy(左)は解像感が物足りない。
▼別の街灯がある道。Galaxyはフレアがひどい。地面の解像感もまるで別物。
▼全体的にぼやっとしている。
▼色を表現できる幅が狭く、地面がのっぺりしている。
▼解像感が低い。
▼細部がにじみ、あまり綺麗ではない。
2倍
▼2倍はセンサーの中央を使うクロップズーム(リモザイク)。画質はvivoとあまり変わらない写真もあった。
▼細部を拡大。
▼ファミリーマートの電飾をうまく捉えきれない。あと店内も白飛び気味。
▼KITTEの文字がにじんでいる。全体的に解像感もかなり低い。
▼部分拡大。全く違う。
光学望遠
▼Galaxy S24は光学2.8倍、vivo X100 Ultraは3.7倍だから画角が違う。
▼細部の表現は明らかに弱い。1/3.94型というセンサーが小さすぎるのも足を引っ張ている。
▼別のところ。解像感が低い。ボヤッとしている。
▼拡大。Galaxy S24厳しい。
拡大
約6倍
▼Galaxyはかなり解像感が低い。vivoはリモザイクがはいる5.9倍で撮影した。解像感がすごい。
10倍
▼10mほど先の木を撮影。解像感はまずまず。やっぱり撮るものによって画質が変わるな。
▼左からGalaxy/vivo/OnePlus/iPhoneの順。
▼別のところの10倍。これは明らかに解像感が低い。Galaxy S24は被写体との距離が遠いほど画質が悪くなる。
超広角
▼色味は悪くないし、使える画質がある。
▼ただし、このような場所ではのっぺりしてしまう。
超広角カメラはふつう。
動画性能を比較!
動画は最大8K30fpsまで撮影可能。今回は日中は4K 60fps 、夜間は1080P 60psで撮影した。
手ぶれ補正もしっかりと機能しており、非常に綺麗な動画を撮影することができる。
マイクの音質はGalaxyに軍配があがる
Galaxy S24のカメラの評価
基本的に、多くの人が不満にならない程度の画質はあった。ただし、カメラにこだわりのある人やカメラに期待をして購入すると、やや物足りなさが残るのが本音である。初めにも言ったように、カメラシステム自体は、3年前から変化していない。そろそろ新しいセンサーにするなりしないと、ライバルに遅れをとる一方である。
まとめ
GalaxyはなといったってそのOSの使いやすさが最大の魅力。もちろんカメラも売り文句の一つとして毎年アピールされているわけだけど、結局スマホは情報を収集したり連絡に使うツール。カメラはあくまでもおまけと捉える人も少なくはない。だから、あのコンパクトサイズでこれだけの写真が撮れれば基本的には十分とも言える。が、しかし先述したとおりもう少し画質が良くなると更に良いと思う。
おまけ
Galaxy S24の純正カメラアプリで使える機能は下記。
- 写真
- 動画(8K 24fps 30fps,4K,60fps、通常の手ぶれ補正とスーパー手ぶれ補正から選択)
- ポートレート
- ナイト(露光時間を自動か最大か選択可能)
- 高画素モード(上部から選択,最大50MP)
- EXPERT RAW(長時間露光などが使える別アプリ)
- Camera Assistant(さらに細かな設定ができる別アプリ)
- プロ(マニュアル)
- プロ動画
- 食事
- パノラマ
- スローモーション(4K 1080P 240fps 120fps)
- ハイパーラプス
- ポートレート動画(4K 30fps)
- デュアル録画
- シングルテイク
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