最近は円安&物価高も重り、ハイエンドスマホは10万円で安い!と言われるようにもなってきた。
そんなスマホのプライスアップが続く中、コスパよく、でもハイエンドモデルを使いたいという人も少なくないはず。
ということで、今回は『型落ちiPhone Proモデル』と『最新の無印』で、どちらを選べば良いかについて色々と考えていきたい。
前回までのおさらい
1月4週目にたま(@vivooroku)が書いてくれたフルサイズカメラ“Canon EOS 6D”を担いで、そーすけと日帰り旅したハナシをまとめてくれた記事になります!!多くの人がご存知の通り、“翔んで埼玉”でもさんざんネタにされるなどなーんもないところではありますが(失礼)、あしがくぼの氷柱と秩父の温泉はとってもいいとこなので、機会があればぜひ行ってみてほしいですね!!(埼玉県民のSより)
1月3週目にそーすけ(@sosuke_0311)が書いた、我々売り手も困惑の製品“Stick Wi-Fi”を実際に使ってみた!!って内容の記事になります!!紹介にも特級呪物(まじで失礼)って書いてはいますが、お値段以上に使える製品に仕上がってるのではないかと思ってますんでぜひ読んでもらえれば!!
『結論』大抵の人は最新の無印。俺は絶対型落ちPro。
今回は、2年型落ちの iPhone 13 Pro と現行の iPhone 15 で比較。基本的なスペックは以下の通り。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 (無印モデル) | |
発売日 | 2021年 9月24日 | 2023年 9月22日 |
SoC | A15 Bionic | A16 Bionic |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL 120Hz | 6.1インチ 有機EL 60Hz |
カメラ | 3眼 (広角、超広角、3倍望遠) | 2眼 (広角と超広角) |
重量 | 203 g | 172 g |
OS | iOS 17 | iOS 17 |
筐体デザイン、サイズ、持ちやすさ
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
サイズ | 6.1インチ | 6.1インチ |
幅:71.5 mm 高さ:146.7 mm 厚さ:7.65 mm | 幅: 71.6 mm 高さ: 147.6 mm 厚さ: 7.80 mm | |
重量 | 203 g | 171 g |
サイズ
サイズはiPhone 13 Pro、iPhone 15でほぼ同じ。片手にすっぽり収まる。
背面
ひと目でわかるデザインとなったiPhone。どちらもデザインは完成されてる。
iPhone 11シリーズからの伝統で、『無印は2つ』、『Proは3つ』のカメラ構成。つまりは、上位機種を使っているアピールをしたいならProということだ。
iPhoneの普及率が高い日本だからこそ、Proを使ってるユーザはそこまで多くないから目立つ。
均一なベゼル
ベゼルはどちらも均一で美しい。若干、iPhone 15がベゼルが細い。
側面
側面の仕上げもとても綺麗。
側面はiPhone 12から続くフラットデザインとなっているが、仕上げが異なる。
iPhone 13 Pro → ステンレス 光沢・指紋がつきやすく水も弾きにくい。
iPhone 15 無印 → アルミ 非光沢・指紋が目立ちにくい
iPhoneでドミノをすることだって可能っていうジョークは置いておいて、角ばっているため自立する。例えば机に置いて動画を撮影したり、映画を見るときに役立つ時が来るかもしれない。しかし、実際ケースつける人がほとんどだからあんまり使わない。
地味な進化ポイント
15は最端がややラウンドしているため、13 Proのように手につき刺さる感じはしない。初めて15シリーズを実際に手に持った人は、そのさりげない優しさに気づくだろう。
いっぽうで、13 Proは完全なフラットな側面であるため、人によっては持ちにくいと感じるかもしれない。
充電
本体下部にある充電端子は、15シリーズから変更されている。しかし、どちらもUSB 2.0でケーブルでのファイル転送が非常に遅い。パソコンでバックアップを取ってる人には少し物足りないかもしれない。USB-Cはやっぱり嬉しい。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
充電端子 | Lightning (USB 2.0) | USB Type-C (USB 2.0) |
充電速度 | 27W | 27W |
本体背面 | ワイヤレス充電(Qi)、MagSafe | ワイヤレス充電(Qi)、MagSafe |
ディスプレイ
スマホといえばそのほとんどがディスプレイを見ている。そう、ディスプレイは一番目にするパーツだ。
ディスプレイのスペック
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
サイズ | 6.1インチ有機EL | 6.1インチ有機EL |
解像度 | 2,532 x 1,170ピクセル | 2,556 x 1,179ピクセル |
上部デザイン | ノッチ | Dynamic Island |
輝度(屋外での明るさ) | 1000nits | 2000nits |
リフレッシュレート | 10Hz~120Hz(可変) | 60Hz(常時) |
すぐに新型だとわかるデザイン
iPhone 15は新しいiPhoneということが誰が見てもわかる。つまりノッチiPhoneを使ってるみんなと差別化できちゃう。
【ピーク輝度】
iPhone 15 2000nits
iPhone 13 Pro
1000nits(HDR 1200nits)
明るい屋外でもこの見やすさで圧巻。最近の高価格スマホはこれが当たり前になっているのは本当にありがたい時代だ。
どちらも明るいが、iPhone 15シリーズの2000nitsはこれまでのスマホとは比にならないほどに視認性が高い。真夏の炎天下でも全く問題なし。
リフレッシュレート
iPhone 13 Proは120Hz。LINEで思い出のトークを振り返るとき、Googleフォトで昔の写真を探すとき、Googleで調べ物をするとき、Xを見るとき。スクロールがとてもスムーズだから、スマホを使うのが楽しくなる。
しかもiOSの120fpsは他の120fpsよりも何か違うのか、別次元のスムーズさがある。いっぽうでiPhone 15は60Hzで固定。定価12.5万もするのに残念。
iPhone 15、13 Proともに常時オンディスプレイを搭載していない。
処理能力
サクサク動くのがiPhoneの魅力。それを実現しているのが最強のSoCだ。
SoCはシステムオンチップと呼ばれるものです。日本語だと大きく半導体と呼ばれていますね。車で言えばエンジンのようなもので、処理能力を左右する重要なパーツです。
iPhoneの処理能力は最強!!!なはずなのに、X(旧Twitter)を見ているとやたらとiPhone 13がカクカク動いている動画が流れてくる。
これは、iPhone 13のメモリが4GBであること、またSoCのA15 Bionicがストレージを仮想メモリとして使っているという説が有力だ。つまりは、写真をたくさん撮ったりしてストレージが足りなくなってくるとメモリ不足になる。iOSは少ないメモリでも快適に動く、そんな時代は終わった。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
SoC | A15 Bionic | A16 Bionic |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ(容量) | 128,256,512GB,1TB | 128,256,512GB |
iPhone 13 Pro、iPhone 15ともにメモリは6GBとなっている。
Antutuベンチマークはご覧の通り、差はある。
実際に使ってみると差はあるかというと、アプリの起動、切り替えをしていると本当にごく僅かに、15無印のほうが早いと感じる場合がある。しかし、誤差に過ぎない。やっぱりiPhoneの性能は最強。
欲を言えば8GBメモリ欲しかったよApple。
カメラ
スマホ選びで重要な要素としてあげられるのが、やっぱりカメラ。
Dynamic Islandとノッチの違い以上にみんなにわかりやすいのが、カメラの数で、これは誰が見てもすぐにわかる意匠だ。正直チップセットの性能とかは性能が上がりすぎて、あまり体感できないところではある。
カメラスペック
カメラスペックは下記。望遠レンズはProモデルの特権で、iPhone 15には非搭載。いっぽうでiPhone 15は広角カメラに高画素センサーを搭載したことで、デジタルズームの改善をしている。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
カメラの数 | 3眼 | 2眼 |
広角 | 1200万画素(1/1.65型) ƒ/1.5 | 4800万画素(1/1.6型) ƒ/1.6 |
超広角 | 1200万画素(1/3.4型) ƒ/1.8 | 1200万画素(1/3.4型) ƒ/2.4 |
望遠 | 1200万画素(1/3.5型) ƒ/2.8 | 非搭載 |
動画 | すべてのレンズで4K 60fps | すべてのレンズで4K 60fps |
記録解像度
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
広角(1倍) | 1200万画素 | 1200万画素 2450万画素(デフォルト) 4800万画素 |
超広角 | 1200万画素 | 1200万画素 |
望遠 | 1200万画素(光学3倍) | デジタルズーム(1200万画素記録) |
iPhone 15 の12MP・48MPについて
iPhone 15は、新しく採用された4800万画素のイメージセンサーを搭載している。
一番高精細なのは、48MPで、明らかに細部の精細感が飛び抜けてる。
iPhoneは高画素モードでも色が淡白になることもなく、ソフトウェアの完成度が高い。
次に看板を撮影してみた。旅先で人が多い時に近寄れない場合など、役立つ時が来るだろう。
解像度が高いぶん、やはりiPhone 15の48MPが高精細に撮影できている。しかし13 Proでも最低限文字が読めるし、仮に潰れていても望遠カメラで撮ればいい話。
次に風景写真を。スマホは人工物のズームにはソフトウェア補正がうまくかけごまかすが、植物などは苦手な傾向がある。さて高解像度で撮影はどれほどの違いがあるだろうか。
iPhone 15の24MP・48MPについて
iPhone 15シリーズは全ての機種で広角カメラのデフォルトの記録解像度が2450万画素になった。
iPhone 15の24MPの撮影は、容量がそこまで大きくなく必要十分以上の解像度なので、画質にうるさい人も満足できそう。
広角・日中の風景(HDR)
iPhone 15ではスマートHDR 5という新開発の白飛び抑制技術が搭載されている。
雲を見れば分かる通り、HDR性能はiPhone 15の方が良い。 13 Proは明るいところが白飛びしやすい。
広角・花
ほぼ同じ。強いて言えば15のほうが少し暖色よりで俺の好み。どちらも高精細に撮影できている。
ここからは、超広角レンズの比較をする。
超広角
センサーは同じで、レンズがiPhone 13 Proのほうが明るい。古いとは言え、さすがのProモデルだ。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
センサー | 1200万画素(1/3.4型) | 1200万画素(1/3.4型) |
レンズ | ƒ/1.8(より明るい) | ƒ/2.4 |
画角 | 13mm 視野角120度 | 13mm 視野角120度 |
色味が結構違う。広角カメラ同様にiPhone 15は暖色系だが大差はない。
望遠(3倍)
iPhone 13 ProがProモデルとしての意地を見せつけるのが、ズーム性能だ。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
望遠レンズの有無 | 光学3倍 | 非搭載(広角カメラのデジタルズーム) |
最大デジタルズーム | 15倍 | 10倍 |
iPhone 13 Proは光学望遠カメラ、15無印はメインカメラのデジタルズームである。
細かく見ると13 Proのほうが優れているが、多くの人はその差を気にしないかもしれない。
今回のiPhone 15はデジタルズームのソフトウェア処理が上手くなったので、デジタルズームでもある程度やっていけそう。
望遠(10倍)
13 Proは3倍望遠カメラを3.33..倍したデジタルズーム、15無印はメインカメラのデジタルズーム。看板の文字を見ると、望遠カメラの有無には差を埋めることはできない。
広角・低照度
暗くなるにつれ、明暗差が激しくなるため、スマートHDR 5の良さが光る。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
HDR | スマートHDR 4 | スマートHDR 5(白飛びに強い) |
夜間 | ナイトモード | ナイトモード |
高画質化 | Deep Fusion | Deep Fusion |
iPhone 15は黄色みが増している。しかしそれを除けば13Pro比で白飛びも抑えられており、全体のバランスが良い。あと少しホワイトバランスが調整されれば完璧だった。
ここまで見ていただいたように、カメラ性能に大差があるようには感じられない。
どちらの機種でも十分綺麗!
価格とリセールバリュー
みんながいちばん気になるであろう価格。
15は15 Proほどではないが値落ちの幅は少ない。最近では、某キャリアでお安く使うことも可能になったので、ようやく買いやすくなってきたかな、って感じ。
13 ProのApple公式販売はたった1年で終了。中古相場は7万〜10万円程度。だいたい綺麗な状態の中古品は8.5万くらいはする。
コスパで行くなら13 Pro。
相場も下がりきっているので、安心して購入できる。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
定価 | ¥12,2800 (2021年) | ¥124,800 (2023年) |
整備済み品 | ¥105,800 | – |
中古相場 | フリマ¥70,000~ | フリマ¥100,000~ |
その他付加価値
ここからは、それぞれの付加価値を見ていく。これまでの内容と重複するものは省いた。
- LiDARスキャナ
オートフォーカスを手助けしてくれるので、特に夜景の撮影ではピントが合いやすい。
- ProRAW
圧縮せずに写真が撮れる。後からしっかり編集したい人にはうれしい。
- ProRes(最大4K、30fpsのProResビデオ撮影)
ProRAWと同文。これは実際使う人いるのかな?
- マクロ写真撮影
近くで物撮りしたい人には最適。
- マクロビデオ撮影(スローモーションとタイムラプスにも対応)
マクロ写真撮影と同文。小動物飼ってる人には役立つかも?
- ナイトモードポートレート
明るく背景ボケのエモい写真が撮れる。リア充には最適??
- 軽さ
持って初めてわかる15無印の最大の武器。
先述の通り僅かにラウンドした端が持つたびに心地よさを感じる所以。
- Dynamic Island
ノッチからデザインが刷新されたDynamic Islandはその形だけでなく、音楽の再生やタイマー、通話の表示等をしてくれる。使い慣れるとあるのが当たり前になるくらい好き。
- 衝突事故検出
実際に役立った人が結構いるらしい。
80%で充電を終了
iPhone 15シリーズで初搭載された機能。バッテリーの劣化を抑え、一年近く経ってもバッテリー最大容量100%の状態をおそらく維持できる。地味にあると嬉しい。
無印はあると便利な機能が多いのに対し、Proは細かいことを気にする人でも満足できる付加価値がある。ちなみに俺は15 に搭載された80%で充電止める機能が13 Proにも欲しいと感じた。
俺ならどうするか
ある程度のスマホの知識を持った今、俺が選ぶのはPro一択。なぜならProの方がハイリフレッシュレートで望遠カメラもついて、、、とカタログスペックを並べて語りだすととまらない。そう、Proは腐ってもProなんだ。
俺たちがイメージしているiPhoneの上位モデル。それがPro。Proのほうが型落ちでもラグジュアリー感は圧倒的だし、無印に比べては使用者も少なく、優越感に浸れる。もう少し現実的な話をすれば、リセールバリューの高いiPhoneのなかで、さらにそれを証明するのがProで、中古でも圧倒的な人気を誇っているのが特にProなんだ。
でも友達や親に勧めるなら無印。カメラでズームもしないし、リフレッシュレートの違いも知らない。軽くて、カジュアルなのに必要な機能はあるし、処理能力は十分すぎるし、施策を使えばお得に使えるし。
このブログを読んでくれたそこのあなたは最新の無印か、型落ちのPro、どちらを手にするのだろうか。
iPhone 13 Pro | iPhone 15 | |
大きさ | 同じ | 同じ |
重さ | 重い | 圧倒的に軽い&持ちやすい |
カメラ | ズームが得意 | 白飛びしにくい、ズームはそこそこ |
処理能力 | 今でもサクサク | サクサク |
画面 | ヌルヌル動く、目が疲れにくい | 外でも明るい、少し目が疲れやすい(個人差) |
バッテリー | 1日はしっかり持つ | 1日はしっかり持つ |
スピーカー | 素晴らしい | 13 Proよりもさらにいい |
*この記載の内容は、記事投稿・更新日時点のものです。詳細や最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。
コメント
コメント一覧 (2件)
15無印で撮った写真が黄色っぽくなるのは謎ですね、、
コメントありがとうございます!A16Bionicチップの画像処理の仕方が暖色系にする仕様だと思いますね